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第2話 シモの処理※
その夜、眠れずにいると深夜に扉が開かれた。
「眠れないですか?」
声でカミュだと分かった。
度々眠れないことがあり、夜中に一度、自分の様子を見に来るように言いつけてあったらしい。
眠れない日は、カミュに眠れるまだ相手をさせる…
……ん?なんの???
流れ込む記憶が少々不鮮明だ。
「ああ。早く服を脱げ」
何を言ってる、俺の口!!
「仰せのままに。
失礼します」
部屋が暗くて、カミュの顔は見えない。
が、ばさっと衣類が落ちるような音がして、ベッドがギシリと鳴った。
カミュの逞しい腕が、慣れた手つきで俺の服を脱がしていく。
えっ…、やっぱり相手ってそういうことかよ!?
確かにラルフは数え切れないくらい、カミュとそういうことをしていたみたいだけど…
俺自身は童貞処女なんですけど!?
ど、どうしたら!?
そうこうしているうちに、俺は全部脱がされており、ベッドに横たわっていた。
彼の手が俺の素肌を滑り、胸の飾りを掠めた。
「あっ…」
ふっと、空気の抜けるような声が聞こえ、カミュが笑っているのだと気づいた。
俺は恥ずかしさで顔が真っ赤になる。
暗いから見えてはないだろうけれど。
「なにがおかしい?」
「いえ。今日のラルフ様は反応がいいなと思いまして」
「…、勝手なことを言うな。
今日は挿入はなしだ」
「…、かしこまりました」
ちなみに、俺のセリフはすべて俺の意思ではない。
自分のシモの世話をさせておいて、なんていい草だ。
前世の俺が、自慰をしすぎてラルフより敏感なのかもしれない。
っていうか、カミュが上手すぎるのか?
とにかく、俺は乳首だけでくてくてにされていた。
「あっ…、んあぁ。もう、いい。
そこはもうやめろ」
そう言っているのに、カミュは「お体の方はお気に召しているようですが?」と言いながら、そこを摘んで伸ばした。
「あああっ!?」
俺は腰をカクカクさせて、軽くイッた。
「本当に今日は感じやすいですね」
カミュの顔は見えないが、声は楽しそうだ。
「黙れ。それ以上するなら追い出すぞ」
「…、申し訳ございません」
カミュはしゅんとした声で言って、そこから手を離した。
離れていく熱が少し寂しくて、思わず手を掴んでしまった。
「っ!?ラ、ラルフ様?」
パッと手を離し、「早くしろ」とそっぽを向く。
「ええ、仰せのままに」
そして、とっくに立ち上がっているそこを握り込まれた。
「んあっ…」
人から触られるのなんて人生で初めてだ。
自分のものではない手に扱かれると、いつもよりも快感を拾ってしまう。
「やっ、やだぁ…、も、イクっ。
いぐっ…、ぅぅ」
俺は体をしならせて吐精した。
その後も、余韻でビクビクと体が震えた。
ぴちゃっと音がして、俺はそちらに目を向ける。
暗いけれど…、俺の出したものをカミュが舐めてる?
「それ、気色悪いからやめろと言っているだろう」
「申し訳ございません。
しかし…、ラルフ様から与えられたものだと思うと、無駄にするわけには…」
「お前に与えたわけではない」
肩で息をしながら、俺はカミュを叱責する。
…、当たり前みたいな顔をしてるけど、精液舐めるなんて…、カミュもやばい奴なのか?
「もう眠れそうですか?」
「…、まだ後ろが満足していないだろう。
手を抜くとはいい度胸だな」
「申し訳ございません。では、失礼して…」
後!?後ろってケツ!?
内心、慌てていると、カミュが俺の足を掴んで広げた。
暗いからいいが、明るかったら、俺の肛門が晒されていただろう。
「ひっ!?」
射精後の疲労感もあり、ぼんやりしているとカミュの指が当たり前のように俺の後穴に当てられた。
「痛かったらおっしゃってください」
ぬっと思ったよりも抵抗感なく、指が入ってくる。
前世の俺もおもちゃを買って、肛門に入れたりしていたけれど、当たり前にカミュと性行しているラルフの体は、すぐに指を受け入れ、快感を拾う。
「あっ…、あぁ…」
惚けたような声が漏れる。
事実、カミュの指は的確にいいところを突く。
俺のペニスはまた立ち上がっていた。
…、でも、足りない。
もっと太くて長いものがいい。
俺の肛門は物欲しそうにくぱくぱと強請る。
「ふっ…、ラルフ様、本当に今日は指だけで良いのですか?」
「んんっ、あっ、だ、黙れ。
この僕を馬鹿にしたお前なんかを受け入れるわけがないだろう。
んっ…、1人で無様に慰めるが良い」
「そうですか…、それではそうします」
カミュが寂しそうな声で言う。
そして、向かいからクチクチと音がし始めた。
どうやら、カミュは俺のケツを弄りつつも、器用に自分のモノを扱いているらしい。
ラルフの記憶が、カミュのソレがいかに逞しくて硬いかを教えてくれる。
そんな…、そんな風にするなら、俺のケツに突っ込んでくれれば良いのに…
俺はかなり物欲しそうな顔をしているだろう。
夜で良かった
けど、口が俺の意思通りに動かないのがムカつく。
足りなすぎて、俺は半泣きになっていた。
鼻を啜ると、カミュの動きが止まった。
「何をしている。手を動かせ」
俺の声は、涙で濡れていた。
「ラルフ様、泣いてらっしゃるのですか?
痛かったですか!?」
「うるさい。泣いていない」
「では…、一体…?」
しばし沈黙…
「…、れて」
俺の口がようやく意思通りに動いた。
が、声が小さいようで、カミュが「え?」と聞き返した。
「挿れて、カミュのおちんちん」
言えた!
けど、きっっっも!!
言い方、きっっっっも!!!
俺、皮は20だけど、中身32だぞ!?
「ヒュッ」と息を呑むが聞こえた。
いくら自分の主人といえど、流石にキモすぎて引いているのだろう。
「あぁ…、ラルフ様…」
しばしの沈黙の後、カミュはそう呟き、俺の穴から指を抜いた。
それだけで、俺は「あんっ」と体をくねらせてしまう。
それから性急に、俺の膝裏を持つと、メリメリと俺のアナルを彼の怒張が貫いた。
「やぁぁっ!?」
俺は背中を反らして、その衝撃をやり過ごす。
が、その甲斐もなく、カミュはガツガツと腰を打ちつける。
「やだぁぁ、早い!早いのだめぇ!」
俺は堪らなくなって、彼を止めようとしたが、全く聴こえていないようで、俺の中を擦り上げる。
つーか、でかい。でかすぎる。
ゴリゴリと、俺の腸壁を全て擦り上げる。
気持ち良すぎて、視界に星が舞っている。
俺は獣みたいな声をあげて、ひたすらよがっていた。
「んぁぁ、カミュっ、カミュぅぅ」
泣きながら、カミュの名前を呼び首に手を回すと、彼は「うっ」と声を漏らし、中に出したようだった。
お互い、肩で息をし、体をくっつけて余韻に浸っていた。
が、俺の口は再び、俺の意思を離れたようで
「中に出すなと言っているだろう」
と悪態をついた。
彼はハッとして起き上がると、「申し訳ございません!今すぐ後処理をします!」と部屋を出て行った。
あ〜、もう!俺の口のバカ!
もう少し、イケメンとエッチの余韻に浸りたかったのに!!
どうやら、記憶が正しければ、
ラルフはカミュを好きなわけではなく、
単純に1人でするのが下手なため、
彼に処理をさせているようだった。
おそらく、カミュだって断れなくて付き合ってあげているのだろう。
なんて羨ま…、爛れた関係!!
カミュに申し訳ない!
それに俺はプロのオナニストだ。
これからは1人で慰められる。
今後は彼に迷惑をかけまいと胸に誓った。
…、風呂場で彼に掻き出してもらう間に、俺はまた勃ってしまい、カミュに納めてもらった。
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