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第4話 逃がさない※
「は…?今、なんと?」
カミュが口の端を釣り上げて、無理やり笑顔を作って聞いてくる。
全然目が笑っていなくて怖い。
「…、今まで付き人として縛り付けていて、本当に申し訳なかったと思っている。
今更解放して、お前の時間が戻ってくるわけではないこともわかっている。
だけれど、俺にはこれ以上お前を縛ることは…」
「あんまり優しくしすぎちゃったかな」
俺を遮るようにカミュが言った。
「え?」
あまりに普段とは違う声色と言い方に俺は固まった。
「俺から逃れられるなんて本気で思ってんのかよ?
全身性感帯みたいな体で、ご令嬢やましてや他の殿方に相手にしてもらえるとでも?」
「カ、カミュ?」
「あんたの体が誰のものか、頭の悪いラルフ様には体で教えるしかないか」
「あっ…、あああ、もうやだあ!!
イきたくないっ!!やぁぁ…」
べそべそと泣きながら、腕を縛られて自由にならない体で、カミュの手から逃れようとする。
が、俺の貧弱な体では、鍛錬を重ね益々逞しくなったカミュからは逃れられない。
何度も何度も乳首だけでイカされて、俺のそこは空気が触れるだけで、ジンジンする。
しかも怖いくらい真っ赤になって腫れていた。
陰茎もはち切れそうなくらい立ちっぱなしなのに、乳首では吐精に至らず、トロトロと我慢汁が垂れ流しになっていた。
「ごめんっ、ごめんなさいぃ!
許してぇ…、もうカミュと会わないからぁ」
「チッ…、全然分かってないくせに。
許せない。分かるまで辞めない」
「あ"あ“っ…」
陰茎に細い棒のようなものを刺される。
前世でいう、尿道プラグのようなもの。
プロのオナニストの俺でも怖くて尿道は手付かずだ。
ラルフもそのようで、尿道に焼けるような痛みが走る。
「怖いっ!これやだ!!やめてぇ」
「分からせるんだから、怖いことしなきゃ分からないでしょ?
ちょっと前までのラルフ様は賢かったのに、いつのまにこんなお馬鹿さんになったのかな」
メリメリと尿道を裂くように棒が入り込んでくる。
全部入っちゃうと思ったら、それをカミュの手が無遠慮に引き抜いた。
「い”あ“あ”っ!?」
射精に似た強すぎる快感と焼けるような痛みに、俺は目を白黒させた。
全身に力が入り、ぶるぶると震えた。
「流石にこれは可哀想かと思って手加減してあげてたのにさ…、ラルフが悪いんだからね」
「う、うう…、ごめんなしゃ…
俺が悪いっ、から、もうやめて」
もう1回そんな棒を入れられたら、間違いなく失禁か失神をする自身がある。
カミュはしきりに分からせると言うけれど、なんのことだか全然分からないし。
カミュが俺の真意を探るようにじっと見下ろす。
ああ…、顔が良すぎる。
ぼんやりとそのご尊顔を眺めていたら、「しゅき…」という声が漏れ出た。
「…は?」
「あっ…、ご、ごめっ」
「どういうこと?」
ああ、もう嘘がつけない。
そう観念した俺は、もつれる舌で謝る。
「カミュのこと、好きになっちゃってごめんなさい。
だから…、好きだからこそ縛り付けちゃいけないと思って、俺から逃してあげようとしたんだけど、ど、どうしたらカミュの気が済む?
できればその棒は本当に怖いから別の方法で…」
「逃れたいから都合がいい嘘言ってんだろ」
「嘘じゃな…、本当は女の子と付き合って結婚して幸せになっていくカミュを間近で見るのが辛い…、っていう気持ちもある」
こんなことまで暴露しなきゃいけないのかよ。
でも、俺が奪った彼の時間に比べたら…
「好き?ラルフが、俺を?」
カミュがポカンとしている。
そんなに驚くこと?
むしろ堕とせない人類がいないだろ、お前は。
「嘘じゃない?」
「嘘でこんな恥ずかしいこと言えない」
「じゃあなんで俺を付き人から外すの?
次の付き人がラルフの好きなやつじゃないの?」
「だから、それはカミュが俺を嫌いだろうから解放しようとしただけで、次の付き人なんか決まってないし…」
「はは…」
ポカンとしていたカミュが笑いだした。
え、こ、怖い。
「あ〜…、今からラルフ様をめちゃくちゃ犯しますね。もう俺のものなんで」
「え…?」
ひとしきり笑ったカミュがとんでもないことを言う。
だからもう、体が限界だって言ってるのに!!
後穴を解すのもほどほどに、カミュの亀頭が当てられる。
びっくりするくらいデカいのですが…
「本当はもっと慣らしたいんですけど、俺が限界なんで」
余裕がなさそうなカミュの顔に、俺の肛門がキュンと収縮した。
「ちゃんと解してないのに突っ込まれたいとか…、ラルフ様はドマゾなんですね」
「ち、ちがっ!?」
痛いのが好きなのではなく、これはカミュの顔が良すぎるだけなのに。
「んあぁっ」
どちゅっと一気に奥まで突かれて、俺のペニスは待ち望んでいたかのように射精した。
焦らされすぎた上に、前立腺を押されての射精なので、ドロドロと長く精を吐く。
「あっ、ひっ…、出るの止まらないっ」
俺は怖くてカミュの腕にしがみつく。
「あぁ、可愛い。
ラルフ様のちんちんが壊れても、俺だけは愛してあげます」
「こ、こわれ!?やだ!壊れたくない!!」
ちんちんが壊れるって何!?
射精が止まらないなんて嫌だ。
「ん〜…、じゃあ、壊れないように蓋しましょうね」
「イギィッ!?」
先ほどの棒を、尿道に刺される。
こっちの方が壊れちゃいそうな気がする!!
棒が入り切るとともに、後ろの挿出が再開される。
射精できないのに、お腹の後ろ側から前立腺を刺激されていて苦しい。
「あぁっ…、これダメっ!苦しい!
出したい!出したいのぉ!!」
涙ながらに訴えるが
「ラルフ様がこうしたいって言ったんですよ?
わがまま言わないでください」
そう言って、下唇を舐めると、さらに深く俺の中を穿つ。
ぐっぐっ、とさらに奥に入ろうと腰をすすめてくる。
ぐぽっと、入ってはいけないような深い場所にカミュが到達する。
それ…、直腸ってやつじゃ…!?
「ラルフ様、分かる?
こんなとこ、俺しか入ってあげれないよ?」
「いっ…、ヒィ…、怖いよぉ…
入っちゃダメぇ」
ぐぽぐぽっと何度かそこを突かれる。
「でも、ここ入るとラルフ様の中は嬉しそうに締め付けてくれるよ?」
カミュが恍惚とした表情で腰を揺らしている。
初めて見る表情に、俺は不覚にもときめく。
「欲しい…、カミュの精液。
出して?中がいい…、ああっ」
言うや否や、めちゃくちゃに腰を打ちつけられて、深いところでカミュのソレが弾けた。
じんわりと熱が広がる。
あ…、カミュがイったんだ。
ぼーっとしていると、陰茎の棒が抜かれて、俺の方も力なく吐精した。
「あ〜、もう…、ラルフ様が煽るから、掻き出せないとこに出しちゃった…」
カミュが俺の上に力なく倒れ込んだまま言った。
「いいもん。掻き出さなくて」
俺が言うと、彼はため息をついた。
「あまり人を煽らない方がいいですよ」
そして、なぜか元気を取り戻した彼に朝まで抱かれてしまったわけである。
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