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第8話 ドサドとドマゾ※

ペニスを温かくて柔らかい口内が包み込む。 本当に、数回舌や口腔で扱かれただけで出そうになってしまう。 ジタバタと足を動かして抵抗したが、肛門に指を入れられ、抵抗ができなくなる。 届かなくて、ずっとモヤモヤしていた場所を、的確に押し上げる指。 やめてほしくないどころか、もっとと強請るように腰が揺れる。 俺のソコを咥えているカミュの口の端から「ふ」と笑うような声が漏れている。 笑われているのも、カミュに余裕があることも非常に腹立たしい。 「やだ、カミュ、挿れてよぉ。 足りないからぁ」 泣いて強請っても、彼は「ラルフ様だって俺の言うこと聞いてくれなかったじゃないですか」と一蹴された。 それはそうだけど… 内腿がガタガタと震える。 「やだ!でる!出るから離しっ、いあぁぁ!?」 急に早まった口淫に、俺は体を震わせて射精した。 久々のガチイキの余韻で頭がぼーっとする。 「は…、濃いな」 味わっているカミュに顔が熱くなる。 「だから、毎回飲むなって言ってるのに!」 俺が怒ってもカミュはしれっと受け流す。 「こんだけ抜けていなかったら、そりゃ性欲も溜まりますよね」と笑っているし。 「もういいだろ!早くカミュのくれよ」 そう懇願したが、「口淫の仕方、まだ教えてませんので」と言って俺の上体を起こさせると、ペニスを俺に近づける。 全然抵抗はなく、むしろ進んで口に含んだ。 なんかさっきよりデカくて口が苦しいんだけど… ぺろぺろ舐めたり、吸ったりする。 が、カミュは「今まで俺の何を見てきたんすか?」と馬鹿にしてきた。 ムッとして顔を上下に早く動かすと。「噛まないでくださいね」と言って、俺の頭を鷲掴んで揺らしてきた。 喉の奥まで長大なそれが犯してくるわ、下生えが鼻や目にかかるわ、息継ぎのタイミングが難しいわで、盛大に咽せているのに止まらない。 っていうか、手がつけないから抵抗もできない。 涙や鼻水やいろんなものを垂れ流しにしながらゆすられ、喉の奥に青臭い液を注がれたところで手が離れた。 そのまま横に倒れ込み、俺はえづきながら咳き込む。 鼻からカミュの精液が出てきて、死ぬほど苦しい。 そんな俺をカミュが恍惚とした表情で見下ろす。 やっと話せるくらいのところで、「おまっ、ふざけるな」と悪態をつくも、「可愛かったですよ」と微笑まれた。 可愛いわけあるか! こちとら、鼻から鼻水だの精液だのを垂れ流しているんだぞ!? それとともに、カミュの加虐性に少々恐ろしくなる。 まだ少し咳をしている俺の体を噛みながら、カミュは俺の乳首をいじる。 「んっ…」 先ほどまでの強烈な快感や苦しさと違い、甘く痺れるような気持ちよさに、頭がふわふわしてくる。 時々、不意に皮膚を甘噛みされて体が跳ねた。 数回に一回、ガチ噛みされているし。 「ラルフ様のここ、男にしてはデカいし、赤すぎるから、人に見せちゃだめですよ?」 そう言われて。顔を赤らめる付き人の青年を思い出す。 俺のソコってそうなの!? 確かに前世の俺よりは少々目立つ気がするとは思っていたけれど… 「い"っ!?」 不意に乳首を噛まれて俺は声を漏らす。 「俺が全身愛撫してあげてるのに考え事ですか?」 「あ、いや、付き人の子が俺の着替えを見るとき、顔を赤らめているから…、俺の乳首変だったんだと思って」 「着替えを見る?」 カミュに訊き返されて戸惑う。 変だと思ってはいたけど、カミュだってガン見してきてたし、この世界の貴族なら当たり前だと思っていた。 「カミュも見てただろ」 「はぁ…、世間知らずもいいところですよ。 他の男に裸体を晒していたわけだ。 襲われ…、ドン引きされなくて良かったですね」 俺は悪くないだろ… そうして愛撫を続けているうちにまた俺の愚息が立ち上がった。 目ざとくそれを見つけたカミュが、俺のペニスを扱く。 何度も繰り返して、もう出るものもなく、金玉が痛い。 「もう出ないから、やめて」 と泣いて懇願しても、 「本当に出ないか確認しないと、またすぐにラルフ様はムラムラして他の男を誘いかねないので」 と、手を止めてくれない。 俺は、なにか這い上がる感覚がしてきて、必死に首を振って懇願したけれど許してもらえず、盛大に潮を吹いた。 そういえば聞こえはいいが、要は尿だ。 32歳、失禁である。 恥ずかしさでぐしぐし泣いていると、カミュが顔を舐めてくる。 「ラルフ様を啼かせられるのは俺だけですからね」 「こんなドサドが2人以上もいてたまるか」 「どさど?」 「…」 こっちの世界ではこう言う変態をなんと呼ぶのだろうか。 散々泣いて疲れたため、瞼が降りそうになる。 「まだ寝ちゃダメですよっ」 「んぎぃ!?」 今日はそれほど解していない後穴に、待ち望んでいたペニスが急に押し入ってきた。 メリメリと裂くような痛みと、お腹の苦しさに目を白黒させた。 「や、やっ!切れちゃう」 「切れてないですよ。 俺のにはちゃんと香油を塗ったので」 そう言うや否や、律動が始まる。 最奥を押しつぶすように抜き差しされる怒張に、俺は再び高まっていく。 気がつくと甘い吐息を漏らしながら、望んでいたカミュのペニスに歓喜していた。 「ああっ、カミュきもちいっ。 おく、すきぃ。かみゅ、カミュ〜」 「はっ…、快感を与えればすぐそうやって媚びてきて…、第二王子とは思えない雑魚メスマンコ」 口汚くカミュが罵ってきても、俺はむしろより盛り上がってしまう。 「うんっ、カミュのマンコでいいからぁ もっとちょうだい。おく!おく、もっと」 バチン!っと太ももの裏とスパンキングされて、俺は驚きで少量の精液を吐き出した。 「ああっ…」 「叩かれてイったんですか?」 「わ、わかんにゃ」 「あーあ、本当もう憐れすぎて勃起止まんねえ」 「んう、んぅ〜」 止まんないでくれと言わんばかりにアナルを絞める。 カミュはぶるりと体を震わせると、俺の中で達したようだった。 が、勃起が止まらないのは本当のようで、あたりが明るくなるまで俺はカミュに揺すられ続けた。

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