8 / 9
第8話 ドサドとドマゾ※
ペニスを温かくて柔らかい口内が包み込む。
本当に、数回舌や口腔で扱かれただけで出そうになってしまう。
ジタバタと足を動かして抵抗したが、肛門に指を入れられ、抵抗ができなくなる。
届かなくて、ずっとモヤモヤしていた場所を、的確に押し上げる指。
やめてほしくないどころか、もっとと強請るように腰が揺れる。
俺のソコを咥えているカミュの口の端から「ふ」と笑うような声が漏れている。
笑われているのも、カミュに余裕があることも非常に腹立たしい。
「やだ、カミュ、挿れてよぉ。
足りないからぁ」
泣いて強請っても、彼は「ラルフ様だって俺の言うこと聞いてくれなかったじゃないですか」と一蹴された。
それはそうだけど…
内腿がガタガタと震える。
「やだ!でる!出るから離しっ、いあぁぁ!?」
急に早まった口淫に、俺は体を震わせて射精した。
久々のガチイキの余韻で頭がぼーっとする。
「は…、濃いな」
味わっているカミュに顔が熱くなる。
「だから、毎回飲むなって言ってるのに!」
俺が怒ってもカミュはしれっと受け流す。
「こんだけ抜けていなかったら、そりゃ性欲も溜まりますよね」と笑っているし。
「もういいだろ!早くカミュのくれよ」
そう懇願したが、「口淫の仕方、まだ教えてませんので」と言って俺の上体を起こさせると、ペニスを俺に近づける。
全然抵抗はなく、むしろ進んで口に含んだ。
なんかさっきよりデカくて口が苦しいんだけど…
ぺろぺろ舐めたり、吸ったりする。
が、カミュは「今まで俺の何を見てきたんすか?」と馬鹿にしてきた。
ムッとして顔を上下に早く動かすと。「噛まないでくださいね」と言って、俺の頭を鷲掴んで揺らしてきた。
喉の奥まで長大なそれが犯してくるわ、下生えが鼻や目にかかるわ、息継ぎのタイミングが難しいわで、盛大に咽せているのに止まらない。
っていうか、手がつけないから抵抗もできない。
涙や鼻水やいろんなものを垂れ流しにしながらゆすられ、喉の奥に青臭い液を注がれたところで手が離れた。
そのまま横に倒れ込み、俺はえづきながら咳き込む。
鼻からカミュの精液が出てきて、死ぬほど苦しい。
そんな俺をカミュが恍惚とした表情で見下ろす。
やっと話せるくらいのところで、「おまっ、ふざけるな」と悪態をつくも、「可愛かったですよ」と微笑まれた。
可愛いわけあるか!
こちとら、鼻から鼻水だの精液だのを垂れ流しているんだぞ!?
それとともに、カミュの加虐性に少々恐ろしくなる。
まだ少し咳をしている俺の体を噛みながら、カミュは俺の乳首をいじる。
「んっ…」
先ほどまでの強烈な快感や苦しさと違い、甘く痺れるような気持ちよさに、頭がふわふわしてくる。
時々、不意に皮膚を甘噛みされて体が跳ねた。
数回に一回、ガチ噛みされているし。
「ラルフ様のここ、男にしてはデカいし、赤すぎるから、人に見せちゃだめですよ?」
そう言われて。顔を赤らめる付き人の青年を思い出す。
俺のソコってそうなの!?
確かに前世の俺よりは少々目立つ気がするとは思っていたけれど…
「い"っ!?」
不意に乳首を噛まれて俺は声を漏らす。
「俺が全身愛撫してあげてるのに考え事ですか?」
「あ、いや、付き人の子が俺の着替えを見るとき、顔を赤らめているから…、俺の乳首変だったんだと思って」
「着替えを見る?」
カミュに訊き返されて戸惑う。
変だと思ってはいたけど、カミュだってガン見してきてたし、この世界の貴族なら当たり前だと思っていた。
「カミュも見てただろ」
「はぁ…、世間知らずもいいところですよ。
他の男に裸体を晒していたわけだ。
襲われ…、ドン引きされなくて良かったですね」
俺は悪くないだろ…
そうして愛撫を続けているうちにまた俺の愚息が立ち上がった。
目ざとくそれを見つけたカミュが、俺のペニスを扱く。
何度も繰り返して、もう出るものもなく、金玉が痛い。
「もう出ないから、やめて」
と泣いて懇願しても、
「本当に出ないか確認しないと、またすぐにラルフ様はムラムラして他の男を誘いかねないので」
と、手を止めてくれない。
俺は、なにか這い上がる感覚がしてきて、必死に首を振って懇願したけれど許してもらえず、盛大に潮を吹いた。
そういえば聞こえはいいが、要は尿だ。
32歳、失禁である。
恥ずかしさでぐしぐし泣いていると、カミュが顔を舐めてくる。
「ラルフ様を啼かせられるのは俺だけですからね」
「こんなドサドが2人以上もいてたまるか」
「どさど?」
「…」
こっちの世界ではこう言う変態をなんと呼ぶのだろうか。
散々泣いて疲れたため、瞼が降りそうになる。
「まだ寝ちゃダメですよっ」
「んぎぃ!?」
今日はそれほど解していない後穴に、待ち望んでいたペニスが急に押し入ってきた。
メリメリと裂くような痛みと、お腹の苦しさに目を白黒させた。
「や、やっ!切れちゃう」
「切れてないですよ。
俺のにはちゃんと香油を塗ったので」
そう言うや否や、律動が始まる。
最奥を押しつぶすように抜き差しされる怒張に、俺は再び高まっていく。
気がつくと甘い吐息を漏らしながら、望んでいたカミュのペニスに歓喜していた。
「ああっ、カミュきもちいっ。
おく、すきぃ。かみゅ、カミュ〜」
「はっ…、快感を与えればすぐそうやって媚びてきて…、第二王子とは思えない雑魚メスマンコ」
口汚くカミュが罵ってきても、俺はむしろより盛り上がってしまう。
「うんっ、カミュのマンコでいいからぁ
もっとちょうだい。おく!おく、もっと」
バチン!っと太ももの裏とスパンキングされて、俺は驚きで少量の精液を吐き出した。
「ああっ…」
「叩かれてイったんですか?」
「わ、わかんにゃ」
「あーあ、本当もう憐れすぎて勃起止まんねえ」
「んう、んぅ〜」
止まんないでくれと言わんばかりにアナルを絞める。
カミュはぶるりと体を震わせると、俺の中で達したようだった。
が、勃起が止まらないのは本当のようで、あたりが明るくなるまで俺はカミュに揺すられ続けた。
ともだちにシェアしよう!

