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第2話 気のせいじゃ、ない気がして

「.....君、何か見えるタイプ?」 突然の質問に戸惑っていると、レンくんが小さく笑った。 「ごめん、気のせいかも。でも一ー」 紫の瞳がまっすぐ俺を見つめる。 「君と話してると、境内の空気が.....柔らかくなるんだ」 それって、俺のせい?

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