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第6話 言えないくせに、伝えたくて

.....俺さ、こうして話してる時間、好きなんだ」 気づいたら口から出てた言葉に、自分でもびっくりしてた。 レンくんは少し驚いた顔をして、すぐに目をそらす。 「....僕も。嬉しいよ」 それだけなのに、指先が、心臓の音を拾ってしまいそうだった。

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