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第2話 ⭐️
外からギシ、ギシと何か軋む音と声が聞こえる。
あまり人の家をうろつくのは趣味ではないが、この時ばかりは欲にかられて、そっと外に出た。
どうやら、音は牛小屋から漏れている。
近くの納屋に隠れて、隙間から覗いた。
地面にポトッポトッと水滴が落ちて、白濁液の水溜まりができている。
徐々に顔を上げて、吾郎は思わず声を上げそうになった。
「ご……ご主人様……っ、僕を……っ、あなたの子種で満たして……孕ませて……ぇ……っ」
目の前には肢体を顕 にした美しい青年が、逸物を強請るように腰を振っていた。
身体が揺れる度に、天井に吊るされた両手の枷 が音を立てる。
「真白……お前はそう言って、もう三年も過ぎた。いつ孕むんだ」
「すぐにでも孕みます……! ご主人様の子ども孕みま……あぁっ!」
青年――真白の身体に主人の極悪な肉棒が埋められていく。
すると、真白の胸からビュッと音を立てて、白濁液が飛び出た。
「はっ、乳を垂れ流すだけの牛なんざ、まだ半端だ。孕め。お前の腹を膨らませて、俺の種を継ぐ真の孕み牛を産め。……それがお前の存在価値だろ?」
「あっ! ああっ! う、産みます! 産みますからぁ……僕を捨てないでぇ…… 」
よく見ていると、真白の頭には牛のような耳と角が生えている。
吾郎は昼間の牛だと直感した。
「いいか、これで最後だ」
主人の低く暗い声に、真白は肩をびくりと震わせた。
「孕まなければ、お前を売る」
「あぁっ……い、いや、いやです! ああっ!」
「お前に拒否権はない」
主人はがむしゃらに腰を打ち付けた。
その度に真白から喘ぎ声と母乳が吹き出る。
――なんて淫猥 な光景なんだ。
主人の肉棒が真白の蕾から抜き差しされるのを見ていると、吾郎の屹立も熱くなってくる。
主人の表情を見れば女のそれより快感が強いことは一目瞭然だ。
「ご、ご主人様ぁ……種……種をくださいぃ……」
「その言葉を何度聞いただろうな。嫌という程種を注いでやったのに、お前は全く孕む気配がない。まさか……お前は雄か?」
吾郎は一瞬、口を手で覆った。
昼間見た牛は確かに雌のようだった。
だが、今ここにいるのは……雄だ。
股の間に小さな屹立が揺れているのが証拠だ。
「ち、違います! 雄であれば、乳など出ません! 僕は孕み牛なんです……ご主人様の種で僕を孕ませてください……ふああぁっ!」
「はっ! 馬鹿かお前は。元々雄だってわかってんだよ」
「ご、ご主人様ぁ……」
「お前が慰みものにしていいっていうから、ここに置いてやってんだよ。おい、真白、もっと締めつけろ」
主人は何度も腰を打ち付けた。
肉棒を更に奥深くに突き立てると、真白の顔が蕩けていった。
白目を剥き、舌を出し、あられもない声をあげる。
「おおっ……おおお……ご、ご主人様ぁ……おっきぃ……」
「ははっ、そうか。お前はコレがないと生きていけないんだったな。ちょうどいい、今日訪ねてきた客がいるだろう?」
一瞬にして、真白の顔色が変わった。
「ま、まさか……ご主人様……」
「そうさ、客にお前を売ろうと思ってな」
「い、いや! ご主人様! お願いです! 僕は……ご主人様の種が……あああっ!」
「うるさい! これで最後だ。孕もうが孕むまいが、お前には飽きたんだよ!」
「ううっ……そんな……そんなぁ……」
真白の目から大粒の涙が溢れ出た。
絶望に染まる真白のことなど気にも留めず、再び主人が腰を突き上げる。
弱点を何度も擦り上げると、真白は一瞬にして恍惚の表情へと変わった。
「あ……あへっ……ご主人様ぁっ……そこ……そこがいいです……!」
「牛のくせに命令するな」
主人は手を上げるとそのまま真白の臀部へとすばやく降ろした。
小屋中に乾いた音が響き渡り、真白の乳首からビュッと乳が飛び出した。
「あっ……ああっ……」
「お前は痛いのが大好きだからな……」
何度も何度も乾いた音が鳴り響く。
その度に、真白の臀部と小さな屹立が揺れる。
だんだんと、臀部は手形をつけて真っ赤に染まり始めた。
「っ……ぁ、ああっ、ご主人様……っ、もっと……もっと叩いて……僕の乳首から……もっと搾って……ぇ……」
「しつこいな。命令するなと言っただろ!」
一際大きな音がした瞬間、真白の屹立から白濁液が飛び散った。
「あ……ああ……」
「そうだ……お前の価値は、舌の上に広がるこの蜜だけだ。乳も、体液も、全部が甘くて……おぞましいほどに美味いんだよ」
いつの間にか主人は、真白の屹立に手を絡ませ、飛び散った白濁液を手の内側に擦りつけていた。
その手をゆっくりと口元へ持っていき、主人は真っ赤な舌を出して、白濁液を舐めた。
「ああ……美味い……。雄のくせに乳も出て、甘い蜜も出せるなんて、お前は最高の牛だよ」
「ご、ご主人様……では、僕をおそばに……」
「でもな、孕まないなら別なんだよ」
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