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第3話 セフレ
「会いたかったよ、2週間ぶりだ。」
「そうだっけ?」
「冷たいなぁ、貴也は。」
このマスターからゲイのセックスを教わった。
「一緒に入る?」
二人で入れるように風呂が広い。マスターは他にもセフレがいるというのに、この頃は俺が気に入っているらしい。執着されるのは苦手だ。
「他の奴としなかったの?」
「浮気はしないよ。今は貴也にぞっこんなんだ。」
「若いなぁ、言い方。」
「フン、まだ30代だよ。」
その割に、ねっとりしつこいセックスは親父臭い。
身体中を洗いたがる。泡立てたボディソープを塗りたくって抱き合う。テクニシャンな指が後孔
に入ってくる。
「固いね。固く閉じてる。」
浮気はしなかった、と確認か。
(誰ともしねぇよ、こんな事。)
「うっ。」
指が絶妙な動きで侵入してくる。結局、俺は受けにされる。入れられる。
シャワーを頭から被って泡を流された。甲斐甲斐しく大きなタオルで抱き取ってくれる。そのままベッドに行く。
「髪が濡れてるよ。気持ち悪い。」
「待って。」
バスローブのマスターが来てドライヤーを充てる。形なんか気にしない。ガシガシととにかく乾かす。
「可愛い。貴也は身体は大きいけど童顔だね。」
頬にキスされる。くすぐったい。俺もバスローブを掛けられているが、隙間から丸見えのペニスはギンギンだ。
「舐めたくなった。」
マスターの頭が股間にある。何人もセフレがいるらしく、フェラが上手い。
「みんなこれが好きだって言ってる?セフレの皆さん?」
「バカ。」
「上手いね、イッてもいいか?」
「後ろから入れられてイクのが好きでしょ。
もうちょっと我慢しなさい。」
「あ、あは、もう出そうだよ。」
マスターが滑りのいいゴムをつけて後ろから入れてきた。ちょっと痛くてイキそうなペニスが勢いを無くした。もっと気持ちのいい所を擦っている。思わず、一緒に腰が動く。
「ああ、気持ちいい。出したい。」
後ろから抱かれて弄られるのはすごく気持ちいい。首筋に舌が這う。ゾクゾクする。
「こんなに全部入っちゃってすごいね。
ここ?気持ちいい所。キュッと締まるね。
キツい。ああ、貴也、イク、イクっ。」
腰を震わせてマスターが射精したのがわかる。
俺も出した。後ろの快感が強烈で、射精がそれほどでもなかった。
(口で吸って欲しい。もう一人必要だな。)
「ゆっくりして行ってくれるでしょ。」
「いや、帰るよ。」
「今度はいつ来る?夜勤はいつ?」
「来週かな。俺を待たなくていいよ。
セフレはいっぱいいるだろ。」
抱きついて激しいくちづけをされた。まるで恋人みたいな。
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