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第28話 一つになる

 先生は結婚生活で奥さんを抱いただろう。若い頃は好奇心もあって何回も抱いただろう。  こんな事を考える俺はバカだ。あれから三年。 俺もあのマスターに開発された。初めての相手はもう忘れた。ハッテン場の誰かだ。  先生は普通の結婚生活だっただろう。夫婦の事はよくわからない。身近にいつもパートナーがいたら好奇心から初めの頃は夢中でやりまくったと思う。  俺の下劣な想像で何度も夢の中で先生を汚した。あの綺麗な男(ひと)にいつも犯されたいと願った。乱暴にされたい、と。  その男(ひと)が、今、ここにいる。肌を合わせて抱いてくれる。  狂おしく噛み付くようなキスをした。身体中、ぴったりと一つになりたい。  先生は上手に解してくれる。意外だ。指にローションを纏わせ後孔に入れてくる。  久しぶりの感触。指を増やして中を探ってくる。 「あ、ああ、先生、そこ。」 二本の指が感じる所を攻める。もう一本無理矢理指を入れてこじ開けてくる。 「は、は、はあ、ああ」 耳元に先生の息がかかる。先生のバリトンボイスがますます感度を上げてくる。 「締め付けるね。私のモノを入れてもいいかな。」 その指を抜いて、もうギンギンになっている先生のペニスにゴムをつけてあげる。  後ろに誘う。 「痛かったら止めるから、言って。」  俺はその気持ちよさを知っている。自分から入れやすい体制になる。 「後ろからがいいか?」 「でも、顔が見たい。先生のエロい顔。」  膝を折り曲げて、ローションで濡れた後孔に入れて貰えるように体制を変えた。  ゼリーでヌルヌルのゴムのおかげで、先生の立派な亀頭がずるりと入った。 「うっ。」 同時に呻き声を上げた。 「痛いか?」 「ううん、気持ちいい。」 「入り口が裂けるかもしれない。」 「大丈夫、もっと奥に来て。」  俺の膝を抱えて先生が抽挿を始めた。 キツい。それが快感に繋がっていく。

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