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第29話 混乱
「貴也、苦しくないか?」
「うん、大丈夫。全部入ったね。」
「もっと奥に行くよ。」
膝を開いてペニスを扱かれる。カウパーが止まらない。
「すごいよ。全部、飲み込んでる。愛しい。」
身体を密着させてくちづけする。
「気持ちいい所に当たってるか?」
「先生、男の身体をよく知ってるね。
あ、あ、そこ。無理矢理入ってくる。
すごく気持ちいいところ。また、イッちゃう。」
「何回でも、イカせてあげたい。私のこれで。」
身体を貫かれてビクビク震える。こんなに、ずっと気持ちいいなんて。
「先生、すごい。」
ビュッと精を撒き散らして貴也は果てた。
同時に先生もまた、射精の快感に震えている。ゆっくり抜いて後ろから抱かれた。
「今度は後ろから入れよう。」
「先生、何か薬でも飲んだか?
なんでそんなに絶倫なの!」
後ろから首に舌を這わせて
「貴也が、させるんだ。
私を置いてどこかに消えたから、
私は何もかも捨てたんだよ。
貴也だけが欲しいんだ。」
後ろから手を伸ばしてペニスを掴まれる。
力なく項垂れたペニスを優しく揉みほぐす。
尋常じゃない性欲に恐れを感じた。
佐波氏の性欲は衰える事がない。いつも盛っている動物のようだ。むしろ動物の方が節操があるだろう。
何度も温泉に浸かり、そのヌルヌルを楽しみ、また、身体に火をつけられる。
「先生、もう肛門が痛いよ。」
そういうと、浴衣をめくって肛門に舌を入れてくる。気持ち良くなる所をよく知っている。
医者だからなのか。快感の場所を的確に攻めてくる。確かに身体は佐波氏から離れられなくなっている。
肛門の中の気持ちいい所を攻められて身体が覚えている。
「先生、こんな爛れた毎日はヤバいよ。
人間がダメになってしまう。
俺、仕事があるし、そんなに休んでいられないよ。」
「ああ、あのガソリンスタンドなら辞める手続きをしたよ。若松に頼んでおいた。」
「なんで⁈ 勝手な事をするなよ。
俺にだって暮らしがあるんだよ。」
抱きしめられてまた、くちづけをされた。
「愛しているんだよ。もう離さない。
ずっとそばにいてくれるだろう?」
俺はゾッとした。
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