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第41話 虎ニ

「若松、僕の部屋に来て。」  キチンと背筋の伸びた礼儀正しい男は、虎ニに仕えていた。 「若、大概にしてください。」  若松の首に抱きついて 「僕は若松が好き。パパも知ってるよ。」 「若はこれからお子をなさねばならない身。 御身大切にしてください。」  いつも虎ニのバニラセックスに付き合わされる。挿入は無し、だ。 「溜まっちゃったんだもん。 若松が抜くの手伝って。一緒にお風呂に入ろう。」  若松が湯殿の準備をして二人で入る。 シャツを脱ぎ捨てて、その背中に見事な弁天が大判小判を撒き散らす絵が彫られている。 「来て、若松。」  湯船の中で抱き合う。くちづけが深い。舌を絡めて全部を欲しがる。お互いに夢中になる。 「あ、あん、出したい。握って。」  虎ニのペニスがこれ以上ないくらいに勃起している。若松が握って上下に扱く。 「あ、ん。」 身体中泡だらけになって抱き合う。 「気持ちいい。僕は若松に犯されたい。 中に入れて欲しい。」  組長にそれだけは禁止されている。 「アナニーじゃつまんない。若松の太いのを入れられたらどんなだろう。」  若松の立派な逸物を掴んで 「ほら。若松だってこんなになってるよ。」 「ああ、若、困らせないでください。」 泡を流して、若松が口でしてくれる。 「ああ、いい気持ち。」  若松の髪を乱して咥えた頭を優しく掴む。腰が動いてしまう。 「ああ、出るよ。出る!飲んで。あ、あ、ああ」  腰を震わせて虎ニが射精した。 若松の口の中。ガクガク腰が動く。 「若松!僕の飲んで!」  しっかり口に咥えて飲み干した。裏の敏感なところも吸って舐め取った。 「若松も出して。気持ち良くなって。」  いつものパターンで虎ニの顔の前で、その大きなモノをシゴく。 「若松もイキそうです。あ、ああ。」  今日は虎ニがそれを咥えた。お返しとばかりに 飲み干す。 「あっ、若、吐き出してください。」  いつもはそのまま射精して流すのだが今日は虎ニに飲ませてしまった。 「すみません。若にそんな事をさせてしまって。」 「いつか、これを僕のお尻にぶち込んで、ね。」 「ああ、可愛い虎ニ様。」  若松に抱かれて、まるで弁天さまに抱かれているようだ。

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