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第68話 虎ニ

 筋トレをしている。あのお屋敷の奥に小さいジムが作ってある。  虎ニが若松と並んで筋トレしている。 「もう、ダメ。若松、疲れた。」 若松がそばに来て虎ニの頬をスリッと撫でる。 「若、まだまだですよ。 若松のような大胸筋になりたいんでしょう?」 「若松ぅ、キスして。」  困った顔の若松はカッコいい。 「龍一さんがカフェをやるって言ってますね。」 「ああ、千尋のバーの真似かな。」 「千尋さんのバーは隣の県ですよ。 ここからは遠い。」  二人とも、龍一の同級生の千尋を知っている。 佐波一家の盃を受けて、身内ではある。 「バーじゃなくてカフェなんだね。 お酒は置かないんだ。」  シャワーを浴びている。 「今日は筋トレずいぶん省略してますね。」 若松に抱きついて 「だって若松とシタイんだもん。」 「まだ、明るい時間ですよ。」 「ドライブしよう。モーテルに行こう。 ウチだと落ち着かない。」  心ゆくまで抱かれたい、と虎ニのおねだりだった。可愛い顔で言われると、断れない。  虎ニのミラで海辺のドライブ。 「若松の運転は安心だ。」 海辺のリゾートホテルに入った。 「こんな身体に抱かれてるんだ。」  裸の上半身に触る。そのスベスベした大胸筋。背中一面の弁天様。 「すごい身体。」 若松は着痩せする。脱ぐとすごい。その割れた腹筋。たくましい太い腕。感じてしまう。 「若。」 脱がされるのが気持ちいい。これから始まる愛の予感。期待が高まる。胸に顔を埋めて筋肉を舌で探る。 「くすぐったいですよ。若もしてあげましょうか?」 脱がされて肌を合わせる。 「ん、はあ、触って。」 下半身を擦り付ける。  猛るモノを探って下着の中に手を入れる。 「ああ、若松、大好き。握って。」 若松のゴツい指が絡みつく。 身体を開かれて、見つめられるともう、感じすぎてイキそうになる。 「や、見ないで。」 「綺麗ですよ。若の蕾。」 指を入れてくる。ローションの力を借りて、グチュグチュといやらしい音がする。 「それだけでもう。イキそう。」  そんな所に指を入れられて、気持ち良くなっている。若松のモノも大きくなって凶暴だ。  滑りのいいゴムを付けた。 「僕の手でやる。」 若松の上に跨って後孔にあてがう。充実した大きなものが無理に押し広げて侵入してくる。  亀頭が入ったら、ずるりと奥まで入れられた。 オスの顔をした若松が、セクシーで震える。 「入ってる。若松の大きいのが入ったよ。」 ズンっと快感が腰から上がって来た。  喘ぐ口をキスで塞がれる。舌を絡ませて応える。

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