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第93話 温泉
みんなで温泉のある建物の離れに行った。
「この辺は温泉が出るの?」
この辺りで育った龍一が
「ああ、温泉は昔からあったよ。
日本は地下深く掘ればどこでも温泉は出るらしい。あくまで理論値だけどね。
ここは本物。掛け流すほど出るって。
祖父ちゃんによく連れて来てもらった。
ウチの温泉だって言って。」
思い切り着ているものを脱いで、温泉のある階段を降りた。数段だがもう湯煙で温かい。
みんな後に続いた。掛け湯してゆっくりぬるいお湯に入る。
「掛け湯で軽く身体を流してから入るんですよ。」
ジェニファーに教えられてクロードも入って来た。ジェニファーの身体は豊満な女性のようだ。
大きな乳房がある。そして下半身には男性器がぶら下がっていた。
一番スキャンダラスなのはジェニファーの身体だった。
「どう、珍しい?まだ建築中なのよ。
タマを取って、竿も取って、ヴァギナを構築して完璧。今はまだ未完成。」
定期的にホルモン注射をして乳房が大きくなり、髭も薄くなったそうだ。
戸惑い気味の貴也は
「あのくじの番号の相手とセックスすると言う決まりはないよ。そんな事は強要しない。」
龍一の声にホッとした。
貴也にはクロードは畏れ多い。
もうシオンはジェニファーに抱きついて両手でオッパイを揉んでいる。
「あ、ん。シオン感じちゃうわ。」
「ジェニファーのオッパイは作り物じゃないね。
気持ちいいよ。揉み心地が最高。」
甘えている。
龍一と貴也は、女性のオッパイが気持ち悪い。
がジェニファーのものは嫌ではなかった。不思議だ。女らしさの押し売りがないからか?
面倒なやり取りがないからか?
ユーツーの透明感のある繊細な身体は、体毛も無くて気持ちいい。全身脱毛しているらしい。
クロードが後ろから抱いて触りまくっている。
(ああ、元彼かぁ。)
貴也と龍一は、少し距離を置いて、お湯に浸かってボーッとしていた。
(気まずい。勃ったらマズイな。恥だ。
鎮まれ、我が息子よ。)
貴也は祈るような気持ちで身じろぎする。
龍一がそばに来て首に腕を回し、抱き寄せてキスして来た。
「やめろよ。素っ裸なんだよ。勃っちまうだろ。」
「欲しくなったかい?}
「何、呑気なこと言ってんだよ。」
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