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第148話 会えた
ケンは李のそばを離れなかった。
ごく少量だったから、クスリの効き目は短かった。解毒剤も効いたのだろう。
目覚めた李の胸にもたれかかって眠っているケンがいた。愛しさが込み上げてくる。
大きな手で頭を撫でる。まつ毛が濡れている。
泣きながら眠ってしまったのだろう。
少し痩せた気がする肩を抱いた。
「あ、李、起きた?」
「ああ、よく寝た気がする。爆睡だ。
ずっと眠れなかったから。」
ケンもほとんど眠れてない。何も食べられなかった。
「風呂に入りたい。あと何か食いたい。」
「うん、わかった。」
呉白日に食事を頼んで、李と一緒に風呂に入った。
「お風呂、お手伝いします。」
「うおーっ、ケン!」
裸の身体を抱きしめられた。
丁寧に身体を洗う。時々李の手がイタズラしてくる。くすぐったい。
その身体を確かめるように筋肉一つ一つにキスした。頬を擦りつける。
「生きてこの手におまえを抱けるとは思ってなかった。夢のようだ。」
「うん、俺も。李が死んじゃったら俺も死ぬって思ってた。」
キスで口をふさがれた。
(ああ、李のキスだ。これが欲しかったんだ。)
また、涙が出て来た。李が舐め取ってくれる。
泡を流して、李の元気なペニスにキスした。
「中に入れたい。一発抜いていいか?」
風呂にあるボディシャンプーを塗り込めて指が入ってくる。耳元で
「入れてもいいか?
後でまた、時間をかけてゆっくりやるけど、
1回だけ。」
そう言って亀頭を後孔に押し付けてきた。
ヌルヌルと頭が入る。無理やり広げて押し込まれるのが気持ちいい。
「これがいいのか? 飲み込んでしまう。」
腰を使って奥まで入れてくる。バスタブにつかまって、もっと、と腰を突き出した。
「エロいな。この全身がバネで出来ている身体。
締めてくる。ケンはエロいな。」
恥ずかしくて真っ赤になりながら、もっと欲しい、と腰を振った。
李のゴツい手で腰を抱えられて、奥のいい所を擦られる。
「ああ、李、ダメ。」
後ろから抱かれて繋がっている所が、一層密になった。
胸を弄られて乳首だけでイキそうになる。ペニスを掴まれて、イッてしまった。
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