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第169話 ダウナー

 フェン○ニルは圧倒的にダウナー系の麻薬だ。 李が以前溺れたのはアッパー系の覚醒する麻薬。  李は自分がハッキリ自覚できる快楽にしか興味がない。  自分を無くす薬は嫌だ。ある意味、素面でいたいのだ。  ケンを抱いて、体を開いてトロトロに甘やかすのが好きだ。ケンが夢見心地になるのが好きだ。自分は自制を無くしたくない。  何回でも、ケンをイカセてその顔を愛でるのが好きだ。 「ああ、李!もうダメ。 気持ち良すぎて死んじゃう。」  後ろから入れて抱くのが好きだ。首筋に跡が付くほど吸い付く。耳を咬む。  腰を使って奥まで進む。 「どうだ?ここか? すごく締めてくる。欲しかったのか?』 「やだなぁ、言葉攻め? オッサンぽいよ。」 「おっと、ケンに嫌われるかな。」  うつ伏せにしてケンの後孔に突き立てる。 「痛くないか?」 「うん、奥が気持ちいい。 感じる所を擦られる。」 太ももをぐっと掴まれて開かれる。 二人がつながっているのが、李から見えている。 「見ないで。恥ずかしいよ。」 李の太いものが奥まで入っている。  抽送が始まってクチュクチュと音がする。塗り込めたローションの音。  李の手がケンのペニスを握って育てる。 「あ、もう、イキそう。出ちゃうよ。」 「いいよ、イキな。」 「李も中に出して。」  動きがゆっくりに変わった。後ろから抱かれて李がケンの中に入ったまま、少し止まった。 「はああ、すごい。震えが止まらない。 何回もイッて、もう何も出ないよ。」  もう何も出ないのに屹立が収まらない。 「ケンの、硬いままだね。」 「李のも、中に入ったまま、キツいよ。」 「動いていいか? ああ、窮屈だ。そんなに締めるなよ。」 「あ、ああ、我慢できない。」  身体が震える。二人、ずっと我慢していたから、情熱が収まらない。  入ってる所を撫でられる。ピクンッと跳ねる。 「李、もうダメ。中が変っ。」 「ああ、ケンの筋肉が締め付ける。最高だ。 イクよ。」  何回もイキっぱなしの二人、最後のアクメは同時だった。

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