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第171話 貴也と龍一

 龍一は、すごくよく眠っている。 起こさないようにそっと動いたが、貴也は手を取られた。 「あっ、起きてたんだ。」 「貴也と愛し合いたい。おいで。」  もう一度ベッドに潜り込む。 優しいくちづけに興奮する。龍一は口で愛し合うのが好きだ。 「小さい頃の口唇期を引きずってるんだな。」  貴也を口に含みながら、そんなことを言う。 「先生、講義はいいよ。 あっ、ソコいい。気持ちいい所に指が入ってる。」  人体を隅々まで熟知しているお医者さんに犯されている。そう思うだけで貴也はイキそうだ。  龍一の長い指が、気持ちいい所を的確に攻めてくる。 「先生、イッちゃうよ。」 「先生呼びがいいね。貴也、おまえの中に入れたい。」 「うん、俺も欲しい。」  グッと広げて慣らした孔に大きなものを、情け容赦なく突き立てた。大きな亀頭が入って来る。 「痛くないか?」 「ふふ、いつも聞くね。大丈夫、気持ちいいよ。」  無理矢理こじ開けて侵入して来る熱い肉棒。 こんな感じは初めてだ。龍一の手が内ももを撫で回す。もっと欲しくて抱きついてしまう。  膝を抱えられて奥に侵入してくる熱い塊。 「龍一、すごい。こんなに奥まで入るなんて。」 「ここだろ、貴也のいい所。もっと奥にもいい所があるんだ。」  S状結腸に当たっている。龍一の手が貴也の腹を撫でる。 「ここにはいったよ。おまえと一つになった。 愛してる。」  龍一がそんな事言うなんて。 一旦抜き取られてまた、深く侵入する。 「あ、ああ、龍一、またイッちゃう。」  ペニスの先からタラタラと力なく溢れる精。 もう何回イッタだろう。 「中が私の形になってるよ。もう他のは入らない。」  奥を突いてくる。中から龍一の精が溢れて来る。滑りが良くなって抽送がスムーズだ。  これもまた、身体を溶かすような快感だ。 「俺、龍一より気持ちいいよ、たぶん。 ごめんね。止まらない。」 ガクガクと腰を振ってしまう。 「中でまた固くなった。龍一の、すごい。」 「おまえの中に全部注入するぞ!」  二人、手を繋いで、達した。

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