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第176話 柿落とし(こけらおとし)

 プールサイドの観客席にもなるアリーナで、ビル新装の柿落としパーティが開かれた。   派手な事の好きな合田一太の父親が企画した、錚々たる招待客だ。  みんなの注目はオリンピック代表選手のジミー・フラックと新婚の日本人妻、ナオミ・フラックだった。そして、国体優勝者、原田健一郎。  合田が顔を売るために呼んだ、国会議員やら、市長やら、ジャーナリスト、有識者、芸能人、 そしてこの港の華僑を仕切る梁大人と李の赤ドラゴン。今日は呉白日が代表だ。スーツが似合う。  あの佐波一家も、大門他、主だった顔が揃っている。虎ニと若松もいる。  なんとあのクロードがジェニファーやスタッフたち、涅槃寂静のラッパーたちを引き連れてやって来ていた。あの女子高生たちもいる。  遅れてシオンとパリから帰国したばかりのユーツーが駆け付けて来た。  続々と集まり始めている。ビルの一階から港に向かうテラスが開け放たれて広場のようになっている。 「すごいフェスだね。 この前の市長主催のお遊戯会みたいなのとは違うな。カッコいいね。」 「肝心のケンはどこに行ったんだよ。」  ケンの私室で激しく愛し合っていた。 「ああ、李ィ~、早くして。 見つかっちゃう。」  キツく抱かれて 「見つかったら、俺たちの結婚式にしてしまおう。」  深く入れられて、腰を突かれて何も考えられない。 「あ、あ、ダメ。これ以上はダメだよ。」  腰を抱えて奥まで入って来る。 「あ、ああ、もうグチャグチャ。もっとして。」  ゴムを付けた李の逸物に貫かれて、ケンの筋肉が漲る。 「お、おお、すごいよ。パンパンに張ってる。」 腿の筋肉を掴まれて押し広げられて奥まで突いてくる。 「李星輝、死んじゃうよ。」 「気持ちいいかい?」 「うん、気持ち良過ぎて死ぬ!」 「ケン、愛してるよ。」  プールを見下ろすガラス張りの部屋で、これ以上はない痴態を繰り広げている。 「愛で殺したい。ケンを俺だけのものにしたい。」 「う、うん、李だけのものだよ。」 「可愛い奴。イクよ。一緒にイコう。」  二人で天国に行った。 「起き上がれるかい?」 「無理。力が入らない。」  抱き上げてシャワールームに連れて行かれた。 パーティに間に合うだろうか。  ぐったりと李の首に抱きついて 「あんなに突き上げるからだよ。李のバカ。」

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