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第4話 ⭐

「ひぃっん……ああっ……ラグナ……ラグナぁっ……」  快感と涙と、壊れた言葉しか出てこない。  腰がピクピクと震えて、擦られるたびに奥がひくつく。  熱くて、苦しくて、もうどうしてほしいのか、自分でもわからなくなっていた。   「なんだ?」  ラグナの声が落ちてくる。  優しくなんてない。  ただ、追い込むように、全部を見透かすような声音。  リオは震えながら、やっと唇を動かした。   「ううっ……ごめんなさい……挿れてぇ……ラグナのおちんぽ挿れてくださいぃ……」  リオは、ラグナに擦り寄るように腰を揺らしながら、とろんとした瞳で、必死にラグナを求めた。   「……最初からそう言え」  ラグナはリオの身体を抱き寄せると、その腹に、熱く脈打つ怒張をぐっと押し当てた。  リオの身体がびくんと震え、反射的に息を呑む。  ──硬い。熱い。それに……。  ちらりと見えたラグナのそれに、リオの身体は、またあの熱と突き上げられる感触を思い出して、びくりと震えた。  リオは、ふるふると震える指先で、恐る恐るそれを握った。  指の中で脈打つそれは、びくんびくんと暴れていた。  掌が、じんわりと熱くなる。  ――すごく、熱くて……おっきぃ……。 「欲しいか?」  ラグナの声が落ちてくる。  低く、耳の奥にまで届いて溶かすような声音。 「んんっ……ほ、欲しいぃ……ラグナぁ……」  聞いたことのないような甘い声が出てしまったことに、リオ自身が驚いた。  ラグナは何も言わず、ただ優しく、頭を撫でてくれた。  そして、蕾に先端を押し当てると――  メリメリと、リオの中を掻き分けるように瞬時に飲み込まれていった。 「ふぁああああああっ!」  リオは犬のように、舌をだらんと垂らして喘いだ。  唾液が、舌先からとろりとこぼれる。  腰が、震えながらも自然とラグナにすり寄ってしまう。 「ああっ……んはっ……ラグナぁ……」  さっきまで強がっていた面影などどこにもなく、リオは甘えた声で、必死にラグナの名を呼んだ。  涙で潤んだ瞳を揺らしながら、リオは必死にラグナを見上げる。  求めるように、すがるように、身体中でラグナを欲しがっていた。    もう、ラグナのリズムなしでは、身体が満たされない――。    もっと奥深くに入るようにと、リオが腰を上下に動かす。 「あうううん! そこっ……そこぉっ……ラグナぁっ……」 「ふふっ……知ってるよ」  ラグナは、リオの一番弱いところを容赦なく擦り上げた。  リオの身体は、反射的にビクビクと跳ね、甘い声が止まらない。 「あえっ……ラグナぁっ……そこぉ……こすってぇ……」 「素直になると、可愛くなるのはずるいぞ……」  パン、パンと肉を打つ音が重なり、その間隔はどんどん短くなっていく。 「……どうせ明日も、俺に抱かれに来るんだろ?」 「んひっ……うるしゃいぃ……ふういん、ふういんしゅるぅ……ああっ……ラグナぁ……っふういんして……にゃるぅ……のぉ……」  言葉と喘ぎが混ざり、もはや何を口にしているのか、リオ自身もわからなかった。  それでも、口先だけは必死に正義を叫び続ける。  ラグナは、その様子を愛おしそうに見下ろし、奥をぐっ、と突き上げた。 「……もう、そろそろ白状したらどうだ?」  囁いた瞬間――  ぴたり、と。  ラグナの腰が止まる。  ずぶずぶに深く埋め込まれたまま、リオの内に、熱と硬さだけが残された。

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