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                     俺は初対面の美男子――ユンファさんに一目で惚れ、一分と経たないうちに彼との真剣交際を望んだが、彼とそうした交際をするまでにはそれなりの時間がかかった。…ユンファさんはもとより彼氏、恋人、そういった特定の存在を全く求めていなかった。    しかし少なくともユンファさんの「オキニ」、あの夜の初対面から、俺は()()()()()()()()()という意味であれば彼に好意をもたれていたため――しばらく俺はセフレとしてユンファさんと何度も会い、そのたびに彼と慇懃(いんぎん)を重ねつづけた。    俺はもちろん真剣交際をのぞむ美男子に会いたい、あわよくば自分に惚れてほしいという思惑もあって、ユンファさんからのその「会おう」という誘いには全て応じていたものの――さりとて俺たちは、お互いに数多くいるセフレのうち、その奇跡的、運命的なまでの肉体の相性の良さから、とりわけお互いの肉体を一番というほど気に入っている節もあった。    ユンファさんのその妖美な肉体の魔性の魅力は、それだけでも十二分に俺を(とりこ)とした。しかしそれは俺だけではない。彼もまた俺の肉体の虜となっていたのだろう。――彼は基本的に愛想のないドライな性格であるわりに、むしろ彼のほうから「会おう」と俺を誘ってくることも少なくはなかったのである。    そうして俺たちは多ければ週に四〜五度もホテルで会っていたが、しかし、次第にユンファさんがそのホテル代を惜しみはじめ――彼は俺が(おご)るといっても(かたく)なにそれを拒みつづけ、必ず会計は割り勘となっていた――ため、俺たちが会うお決まりの場所は、ほとんど自然のなりゆきでお互いの自宅となっていった。    二人ともこのときはひとり暮らしをしていた。  よって、自宅にセフレを頻繁に呼ぼうとお互いに何も問題は起きなかったのである。  ……ただし大概は俺のほうがユンファさんの自宅に行くことのほうが多かった。――彼は仕事帰りのついでというように、ときどきは俺の家にも足を運んではくれたが、案外面倒くさがりの彼は、概して俺のほうが自分の家に訪ねてくることを良しとした。言うまでもないことだが、そのほうがよっぽど楽だからである。    ちなみにユンファさんは、都内の単身者向けマンションの一戸で一人暮らしをしていた。  とはいえワンルームというわけでもなく1LDK、新築ではないがそれなりに築年数も新しいうえ、需要も多く地価も高い都内に建つマンションともなれば、この部屋の家賃は俺が思うよりも高いことだろう……――と、俺は初めて彼の部屋に行ったときに思ったのだが、しかし、のちに彼はこの部屋を例の「おじさん」に贈られたと言っていた。欲しいといったら本当にくれたのだと。  ……要するに一応は持ち家だったということである。実際彼は俺と結婚をした折にこのマンションの一戸を売却している。    しかしユンファさんの住んでいたその部屋の様相は案外、悪くいえば殺風景ともいえるような、まるで飾りっ気のない様相であった。…なお()()というのは、彼は日ごろから頭からつま先まで高級ブランドで固めていたので、てっきり部屋のほうもそれ相応に俗気にあふれて錯雑(さくざつ)としているのではないか、と俺が勝手に予想をしていたからだ。    ところが俺のその予想は大きく外れた。  ユンファさんの部屋は綺麗に片付いてはいたが、むしろ人らしい生活の痕跡がほとんど見られないほどに簡素な、必要最低限な、あまりに俗臭(ぞうしゅう)の無い、どこか寂寞(せきばく)とした雰囲気のある部屋だった。    部屋の色調は白と黒で揃えられていた。  とりあえずその白と黒で揃えておけば間違いはないだろうというような、やはり何ら生活へのこだわりが感じられない色の選択だと俺には思えた。なお床は白い大理石風のタイルが敷きつめられているタイル床だったが、それはもともとの内装であろう。    十(じょう)のリビング兼寝室の窓辺には、黒いベッドシーツと黒いかけ布団のあるダブルベッドがある。窓には黒いカーテンがかけられている。ベッドの隣の壁ぞいに白いチェストと白いクローゼットが並べて置かれている。チェストらの前方に黒い長方形のローテーブルがある。――家具はそれで以上である。  ただその黒いローテーブルの上には、男の顧客が多い有名な高級ブランドのクリスタルの灰皿と、その隣に彼のワニ革の赤茶のタバコケースが常に置かれていた(彼の部屋はそのラム・チョコレートのタバコのまったりとした甘い匂いがした)。    要するにユンファさんの部屋にはテレビや椅子類さえなく、たとえばラグマットや観葉植物など、そういった部屋を飾るようなものも一切無かった。  キッチン込みとはいえその十帖の広さを持て余しているような、その家具の少なさからむしろ空間が澄みわたりすぎているというような、伽藍堂(がらんどう)というほどではないにせよ、とにかく潔癖すぎるその閑暇(かんか)な寂しい空間が切なかった。  ちなみに彼が男らに貢がれているブランドものは、別の六帖の部屋にすべて押し込められていた。  それもその管理方法はどうもずさんなところがあった。……なおその薄暗い部屋には、香水の甘く(さわ)やかなにおいに、革のにおいや金属の少し錆びたような金臭(かなくさ)いにおいや、少し(ほこり)っぽいにおいが混ざったような、雑駁(ざっぱく)としたにおいがこもっていた。    それもそのはずである――黒いカーテンの閉め切られている窓辺を含めた四辺の壁ぞい、ズラリと並べられたハンガーラックに(くし)の歯のようにほとんど隙間なく掛けられたブランドものの衣服、その衣服の下の棚には香水瓶が、贋物(がんぶつ)ではなさそうなハイジュエリーのアクセサリー類が、いくつもの高級腕時計が、一応は秩序をもって並べて置かれていた。  そしてその白い大理石風の六帖の床には、ところ狭しと規則正しく似たような大量の色とりどりのブランドバッグが並べられ、そのなかには一つ百万円以上もする超高級バッグも(まぎ)れていたが――しかし何一つ特別扱いなどされていない、どれも一律の価値をしか認められていないようなその管理方法は、どうもそれらの価値に見合わないものである、と俺にはそう思われた。    俺はユンファさんのこの部屋に招かれたとき、何か自分の後ろ頭にまとわりつくような悪い予兆の気配を感じ、思わず自分の後ろ頭を撫でてなだめすかした。  ……俺がなぜあの高級ブランド品であふれた部屋に入ったか。    それは――俺が初めてユンファさんの家に行ったとき、あのリビング兼寝室にあまりにも物が無く、彼が貢がれているというブランドものもまた何一つその部屋に見当たらなかったので、俺は何の気もなしに「ブランドものはどこにあるんですか?」と彼に聞いた。    するとユンファさんは「あぁ、この部屋に全部あるよ」となんら勿体(もったい)ぶるでもなく、「開けゴマ」なんて合言葉の一つもなしに、自ら俺をあの六帖の宝の洞穴に案内したのである。――それもその部屋には鍵など取り付けられていないようだった。  ……もちろん俺には盗もうだなんだという邪心などなかったが、それにしても彼は不用心であった。  ともすれば彼氏相手にもそのところは慎重になるべきであるというのに、彼はたかだか一人のセフレの男を、総額何千万というほどの高級品であふれたその部屋へ、あまりにもたやすく「ここに全部ある」と入れてしまったのである。    俺が自分の後ろ頭に感じていた悪い予兆は、それによりもっとその存在を確かにした。  必要最低限の家具しかない彼の部屋、さんざん男らに貢がせているそのわりに、彼の部屋にはどこにも人らしい執着心が感じられなかった。  ――貢物という輝かしい戦利品でさえ六帖の一室にすべて閉じこめて、まるで誇らしげなトロフィーをひけらかすよう部屋に飾っているわけでもない。  それらの価値は単に、何らかの誇示が彼に必要なときに身に着ける武器、それ以上の何の価値もないようだった。心意的な意味は何ももたないようだった。    人は往々にして執着心というものを悪しざまに捉えがちだが、悪いのは邪執(じゃしゅう)となればという話であって、それというのはある程度はやはり必要である。    何かしらへの執着なくして人は生きてゆけない。  たとえば仕事を生きがいとしている俺は、悪くいえば自分のその仕事に執着をしているともいえるが、それだから丸一日でも集中をして作品を執筆することもできるし、実際に美果を得ることもできている。  たとえば家族を愛している人々は、家族への並々ならぬ愛着をもっているからこそ、家族のためならば幾らでも頑張れるし、外界の俗な楽しみを断ってでも自分の家族が待つ家に毎日よろこんで帰れるのである。    たとえばいかにも執着心など持ってもいなさそうな僧侶たちであったとしても、彼ら彼女らは神仏への己の信仰心に自恃(じじ)の念をもっているが、それを言い換えれば彼ら彼女らは神仏に執着しているともいえる。それだから毎日かかさず決まった時間に祈りを捧げられるし、毎日ながい念仏を唱えられるし、人々を助け導くことに生きがいを感じられるのである。    執着心というものをよくいえば、生きがいや生きる意味、自分の人生をより意義深くするためのこだわり、プライド、「生きる」ということへの希望――すなわち執着心というのは、本来人がもつべき「生への執着」なのである。  しかしユンファさんの部屋には何もなかった。  ――彼はその実、何にも執着していない。    例えば明日この部屋に帰らずとも何も惜しいことなどないというような、例えば明日この部屋に空き巣が入り、何を奪われたところで何も恐ろしくはないというような、あるいはその奪われるものが自分の命であったとしてもなお、暴漢に自分が殺されたところで仕方がない、それこそが自分には全くお似合いの死だ、とでも面白がっているような――俺の後ろ頭にまとわりついてきた悪い予兆、俺のその悪い直感というものは、その白と黒の部屋の中にそっと静かに佇んでいる「死の気配」だった。    悲しいほどに(いさぎよ)い死の気配だった。  ……例えば明日自分が命を断てども、この物の少ない部屋ならば必要最低限の迷惑しかかからないだろう、遺品整理なんてほとんど手間無しだろう、別に明日死んでもいいや、死のうと思えばいつだって死ねる、別に何も惜しくはない――物、人、幸福、生、生きるということへの無頓着、何もかもがユンファさんの目には魅力的には見えていない、あの色とりどりのブランドバッグも、人を虜にする煌めきの美しいハイジュエリーも、彼の乾いたその目には何もかもが白と黒に見えている。    俺はその直感を得たとき、まるで胸を()きむしられたかのような、凄まじい生の衝動を感じた。それとは情欲ではない。    この美男子を一人にしてはならない。  生きねばならない――俺は彼と共に生きねばならない。    何に(すが)るでもない。  彼は自分の生にすら縋ってはいない。  ――誰かのために生きることもしないが、自分のために生きているというようでもない。    ユンファさんは危なげ人であった。  ……それは「攻撃的な」という意味ではない。彼は一見は誰よりも(したた)かに見える男だった。いや、事実彼は誰よりも強かだった。    彼は本当は何にも執着していないからである。  何かに執着心をもっていれば、人はそれを失うことが怖くなり、守りを固めるようにして生きてゆくようになる。…また人は得たいと執着している幸福を追い求めてゆくあまりに、その途上で何度も打ちのめされる。――理想の幸福を手にするためには、その道程(どうてい)に幸福の取捨選択や、理想の幸福を得るための試行錯誤、努力、失敗、さまざまな負の経験を経てゆく必要があるからである。    だがそれは決して悪いことではない。  それこそが生きる意味にもなり得るからである。それだからこそ人なのである。――しかし何も怖くない人、何を奪われどれほど攻撃されようが構わない人、また幸福に執着しない人、人がみな追い求めるべき自分の幸福というものに執着しない人は、誰よりも強かであるその反面、いつ「もう何も要らない」と気まぐれに自分の生をさえ投げ出してしまうかもわからない。  ましてやそれは自分を愛していないとも言える状態である以上、どのような危険な道にさえ何の危機感もなく踏み込んでしまう可能性も高い。    ユンファさんは誰よりも強かであるのに、いや、誰よりも強かであるからこそ、誰よりも命の気配のうすい儚げな人だった。  例えばユンファさんはあのレテノールモルフォ蝶のように、その美しい青い翅の輝きをチラつかせながらはらはらと羽ばたいて人の目を魅了するわり、その美しい羽ばたきは決して止まることを知らない。  ……その翅の羽ばたきはいかにも美しいのである。美しいが、彼は決して花に止まる気がない。彼の美しい羽ばたきは口にするべき花蜜を探しているわけでもなく、むしろ何を探しているわけでもなかった。    気がつけば隣を通りすぎ、やがて見失ってしまう。  尾を引くように舞わせた美しい青い鱗粉(りんぷん)だけをのこして去っていったその青い蝶は、もしや消えていった森の奥深くで息絶えているのか、あるいはまだその翅を羽ばかせてまた他の誰かの目を魅了しているのか、やがてその鱗粉さえ地に落ちて消え失せたそのころにはもう、消息を絶った蝶の行方など知ろうにも知れない。    俺が捕まえなければこの美しい蝶はいつ死ぬかもわからない。――生きねばならない。    俺はユンファさんと頻繁に会おうと思った。    もちろんユンファさんのほうから会おうと誘われることも少なくはなかったが、しかしそうして危なげな彼とはあまり()を開けずに会うべきだと、俺はそう危機感から思ったのである。  ……ましてや――ユンファさんはやはり、一人にしておいてはいけない人だった。    俺が初めてユンファさんの家に行ったとき、俺は帰り際、彼にその部屋の合鍵をわたされた。  もちろんこのときの俺はまだ彼の彼氏でさえない。セフレの一人である。彼氏になれそうという気配さえない頃のことである。――玄関で靴を履きおえた俺がベージュのトレンチコートの(しわ)をならすように撫でていると、ユンファさんは「これ」と部屋の合鍵をつまんで俺に見せてきた。   「え?」と俺が驚くと、彼は平然としてこう言った。   「次からはこれ使って勝手に入ってきて」   「……え、いや、…」    俺は動揺した。  不用心というべきか、少なくとも俺はまだ彼から合鍵を渡されるほど彼と親密にはなれていない、と俺は自覚していた。   「あの…まだ受け取れない。…俺は確かにユンファさんを愛しているけれど、まだ俺は貴方の彼氏では…」    俺の誠実な言葉のさなか、面倒そうな白々とした顔をして目を伏せたユンファさんは、俺のトレンチコートの胸ポケットにその合鍵を落とし入れてきた。  そしてユンファさんは気だるそうな切れ長の目で俺を見た。いちいち説明させるなよ、というようなものぐさな目つきだった。   「馬鹿じゃない。…君が何を勘違いしているのかは知らないが、いちいち君を玄関まで迎えに行ってやるのは面倒だから、これからは勝手に入って来いって言っているんだよ。――大体合鍵を渡しているのはソンジュだけじゃない。セフレには全員渡しているから」   「…全員、ですって…?」    俺は自分の眉間が曇ったのを感じた。  いくら嫉妬深い俺でも、さすがにこのときは嫉妬をしたわけではない。――彼は自若(じじゃく)として「そうだけど、悪いか」と答えると、「早く帰って」と来た廊下をさっさと引き返して行ってしまった。   「……、…」    ……何て不用心なのか、と俺は困惑した。まともな警戒心がないのか、とさえ思った。    聞けばユンファさんには、このときにも十数人にのぼるセフレ関係の男がいた。  もちろん彼と完全に目的が合致している男らがほとんどではあったろうが、しかしはじめこそその目的だけであったとしても、人はいつ(よこしま)な思惑を抱くかもわからない。――俺がそう悪い想像をした理由などいくつもある。    まずユンファさんはこれほどの稀な美男子のうえ、世の男らの性愛対象になりやすいオメガ属である。  それも当然彼には月に一度男の春機(しゅんき)をそそらせるオメガ排卵期があり、ましてや彼はウリ専というゲイ専門風俗店に勤めてもいる。  風俗店のほとんどはオメガ属のオメガ排卵期中、その一週間に(いとま)を与えていることが多い。  それは期間中のオメガ属に判断能力の低下や微熱などのあらゆる病的な症状が出ること(それら症状を抑える抑制薬はあるにせよ、その状態のオメガ属を働かせるということは人権問題にもかかわること)、オメガ属のフェロモンに当てられたなどと強姦沙汰にもなりやすいこと、その期間中に膣内射精をされてしまえば彼らはほぼ確実に妊娠してしまうこと、  また客のなかに、オメガ属を“つがい”にできるアルファ属があった場合は、強制的につがい化させられてしまう危険があること――確かにアルファ属は狼化している期間の外出を法で禁じられているが、家やホテルへキャストが派遣されるデリバリー形式の風俗店の場合、狼化したアルファ属の元へキャストのオメガ属が派遣されないとも限らない――……というような理由からの、いわばリスクヘッジ的な措置(そち)である。    しかしその休暇期間が(あだ)となり、その一週間を知っている客たちが逆算して、ユンファさんのオメガ排卵期の周期を把握している可能性は高い。  しかも彼はその店での売れっ子だった。――その上、しっとりとあたたかい肌を重ねあわせて男の肉体をよろこばせるウリ専という職業は、当然キャストのほうにはそのつもりがなくとも、客のほうにはしばしば愛執(あいしゅう)を抱かれやすいという。    付け加えてユンファさんは恨みを買いやすいところのある人だった。  ……男らに半端ではない額の金品を貢がせているうえ、彼は折りにふれて相手を言い負かしてしまうほど勝ち気で皮肉屋で、おまけにプライドも高い。  その冷艶(れいえん)な容貌に見あった高飛車ぶりといってもよいか、それも冷ややかな合理的な判断を迷わずするような人でもあるために、彼は用無し、これ以上関係を続けても自分にメリット無しと見たなり、さっさとその縁を切ってしまうようなところもあった。    すると愛憎はもちろん、ユンファさんは(ねた)みや(そね)み、恨みの感情を向けられても全くおかしくない人であったのである。  ……ましてやこの家には総額何千万にものぼろうかという高級品が、宝の山のようにああして六帖の部屋に溢れかえっている。しかも彼は外に出るとき、頭からつま先までその高級ブランド品で固めているのだから、あきらかに金品目当てでもつけ狙われておかしくはない。    だのにその自覚がないのか、ユンファさんは平気で彼氏でもなんでもないセフレの男らその十数人全員に合鍵を渡してしまっているという。  何らかの理由でその鍵を欲しがる者に売られたらどうする、男らの手にあるその鍵が盗まれたらどうする、素知らぬ顔をして合鍵の更に合鍵を作られたならどうする――それではもはや玄関扉の鍵など、あってないようなものではないか。      ――鍵がかかっていない。  もはやその部屋のみならず、ユンファさんには鍵がかかっていなかった。        

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