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「…ふふ…そんなに俺のちんぽ、気持ちいいですか…?」
と俺が浮かれながらこう声をかけると、ユンファさんはずちゅ…ずちゅ…と緩徐 ながらもまた動きはじめながら、「んん…♡」と自分の肩口に寄せた鼻先から、甘えた肯定ともなんともつかない静かな鼻声をはなつ。
「…んぁ…あぁ…♡ ソンジュのおちんぽ、ソンジュのおちんぽだめ…♡ だめ僕、…僕、いつもこのちんぽでだめ…♡ だめになっちゃ……っ♡ あ…っ♡」
それも結局はずり…ずりと緩慢な刺激に自分でもどかしくなったか、彼はまた勃起をぷるんぷるんと振りながら、ぱちゅぱちゅぱちゅとそのお尻の動きを速める。
「…あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ぁ、だめ…だめ…っ♡ ソンジュのおちんぽだめ…っ♡」
「……っはぁ、な、何が駄目なんです、…」
このようにかろうじて俺はサディストの立場を守る。当然だが迫りくる勃起への性感からこの艶姿から、何から何までユンファさんに官能を満たされている俺も俺で余裕がなくなってきた。――ユンファさんは腰を振りながら、肩に寄せている泣いているような切ない斜めの顔をやや下の俺へ向け、もの悲しい涙目で俺を見下ろす。
「と…っ届いちゃう、からぁ…♡ 僕が一番好きな、…ポルチオに、♡ ソンジュのおちんぽ、ちゃんと届いちゃ…から、♡ 僕、…僕子宮、っだめなの、♡ 子宮突かれると、♡ きもちくて…すぐだめになっちゃ…っ♡ すぐ、…すぐイッちゃうの…♡ イッちゃうの…♡ ソンジュのおちんぽ、あ…♡ いつも…♡ あたま、とろとろになっちゃう……♡」
「……え、――エロすぎる上に可愛すぎる…!」
俺は――やはり今は度しがたいほどのアホである。
……そうした俺の男というより「男子」な反応をその涙目で見ていたユンファさんは、あたかも「可愛い♡」というように満足げにその涙目を細めて微笑すると、やや下がりつつあるハイネックの裾、胸の上から半分を隠していたその黒い裾を片手で上げなおし押さえる。――そしてその腰の動きのスピードをぬちゅ…ぬちゅ…とやや緩めながら、こう年下の俺を甘やかすように微笑みかけてくる。
「…はぁ…はぁ…♡ だめに…なっちゃう、けど…♡ あん…♡ えへへ…ソンジュのおちんぽが…一番好きだよ…♡ きもちぃいから…♡ 君のおちんぽ、大好き……♡ ――はぁ…♡ こんなに、きもちいいなら…♡ ん…♡ 僕のおまんこ…君のおちんちんの形に、…なって…♡ はぁ…よかった、かもね…♡」
「…うんちょっと可愛すぎるかな…可愛すぎるね…可愛すぎる……」
大変だ……俺のこの綺麗なユンファお兄さんをいじめる予定がすっかりと(彼の可愛さに)呑まれてゆく。――ユンファさんは俺の「可愛すぎる」の連呼にへへ…♡ と嬉しそうに目を細めると、何かしらそれはサービス精神なのか、黒いハイネックの裾をその赤い唇で咥えた。
そしてぐちゅんぐちゅんと、むしろ俺の勃起に快感を与えるようなやや振り幅の大きい動きでそのお尻を上下させるユンファさんは、
「…んむっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
と鼻から甘い声をもらしつつ、綺麗な慈しみの伏し目で俺のことを眺めおろしている。――最高にえっちな綺麗なお兄さんである。
……いやしかし、油断した。完全にマゾヒストのスイッチが入っている状態ならばまず反撃はしてこないだろうと思っていたが、…このままこの綺麗なお兄さんに気圧 されては先ほどと同じ末路をたどってしまう、と危惧した俺は彼のその細い腰を掴もうとした。――しかし俺のその両手の指はユンファさんの長い両手の指に絡めとられ、彼は裾を咥えたまま背を正すと、俺と両手をつなぎガニ股でばちゅんっばちゅんっと(おそらくわざと)そのやわらかいお尻で俺の恥骨を圧してくる。
「…んふ…♡ ん…♡ ん…♡ ん…♡」
「……ぐ、…んっ…」
と俺はうめいた。が、
「っはぁ…あれ…? ユ ン フ ァ は俺にいじめてほしいんじゃなかった…?」
しかしもはやただやられるだけの俺ではない。と、低いサディストの声で彼に問いかける。
俗にいう「タメ口」もそうだが、俺は普段「ユンファさん」と敬称付きで呼んでいるところを、あえて「ユンファ」と呼び捨てにした。――もともとその兆候はこれまでにもあったし、何なら普段からそうであるが――何より、先ほど彼が自分で自分を悦ばせるために「ユンファ」と自称したように、彼は年上としてのプライドが高いくせそのプライドを見下されると悦ぶマゾヒストなので、こうして年下の俺に呼び捨てにされると途端にそれらしく――きゅんっと膣内をときめかせながら、とろーんとした目をする。
「……ふー…っ♡ ふー…っ♡」
動きを止めたユンファさんは鼻息を荒くしている。彼はガニ股に開いたその細長い内ももをかく、かくと内側へ小さく跳ねさせながら、俺に呼び捨てにされただけで甘い絶頂を迎えているのである。
「…“何でもするからユンファのことをいっぱいいじめてください”は…? イきながらでも言えますよね…」
「…ふ…っ♡ っは…!♡ ぁ…♡」
ぽろ、とハイネックの裾を口から離したユンファさんは、悩ましげにその愁眉を八の字にして困らせると、はぁはぁと息を荒らげながら――途端に俺におもねるような、弱々しい艶をやどした眼差しで俺のことを見下ろす。
「…何でも…するから…ゆ、ユンファのこと…いっぱい…いじめてください…♡ …調子にのったユンファお兄さんのこと…いっぱい、お仕置きして……?♡♡」
俺の指図につけくわえ「お仕置きして」と言ったところは褒めてやりたいものの、敬語を崩したところにおいては叱責が必要だ。――俺は多少酷薄なうごきで彼と指をからめて繋いでいる手をほどき、その人のお尻をパチンと軽く平手打ちした。「ぁんっ♡」と腰をビクつかせた彼は、それが何にたいする叱責なのかをわかっている。
……ユンファさんは憂悶 の潤んだ目で俺に許しを乞いながら、しかしどうも頭の中がさまざまな感情で紛錯 としているらしい。
彼は悲しげな泣き顔で嗚咽まじりこう言う。
「…ゅ…ゆんふぁにいっぱいお仕置きしてください、いっぱいゆんふぁのおまんこ使ってください、…ゆ、ゆんふぁをめちゃくちゃにして、――ソンジュくんの…き、気がすむまで、…っいっぱいユンファを犯し…っあん、♡」
俺がマゾヒスティックな哀願のさなかに突き上げると、彼は当然絶句する。俺は彼の腰をがっちりと掴んでばちゅばちゅばちゅと激しく恥骨を打ち上げる。
すると、そのガクガクと上半身をゆさぶられる激しさに耐えるようユンファさんは後ろへ手を着き、その細長い白い内ももを開いたガニ股座りのまま、
「…あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あんっきもちいい、♡ おちんぽうれしい、♡ っあ、ありが…っあん、♡ ありがとぅございましゅ…っ♡ きもちぃいです、♡」
とすっかり俺に媚びるマゾヒストの態度で、すすり泣いているような上ずった喘ぎ声でいう。ばちゅばちゅと俺が素早く激しく彼のお尻を恥骨で打つと、その衝撃にぶるぶるとその人の陰茎も縦に揺れて、さらにはその濃い桃色の亀頭の小さい口からカウパー液やら精液やらをまき散らしている。
「そういえばユンファお兄さんはどこが弱点なんでしたっけ…?」
「んぅっ♡ っあぁそこ、♡ …っそこですそこ…!♡♡」
ユンファさんが苦悶の表情で身もだえながら余裕なく言っている「そこ」とは、俺がズンズンと激しく突き上げている子宮口とその付近、すなわちポルチオ性感帯を指している。
「そこって…? どこを突かれるとユンファお兄さんは気持ちよくなっちゃって、いつもの生意気な減らず口が叩けなくなるんでしたっけ…?」
「…おっ奥、奥、♡ ……そこ…っ♡ そこ、♡ 子宮、♡ 子宮…っ♡ っぽ、ポルチオ、!♡♡」
ユンファさんは悲しげに目をつむったまま俺の手のなかで腰をくねらせ、「ポルチオ…っ♡ ポルチオ…っ♡」となまめかしい湿り声でくり返す。
「…ぽ、ポルチオが…っ弱いです、♡ ポルチオ、♡ そこ突かれるとすぐイッちゃ…っ♡ あぁ、あっ♡ そこイく、♡ いくいくいく…っ♡ あ、あぁィ…っ♡」
「…ふぅん…」
俺は突き上げる調子を変えないまま威圧的に鼻を鳴らした。
「…そうなんだ、ユンファお兄さん…」
俺が低い声でそう言っただけで、ユンファさんはマゾヒストの直感を得るなり――無断でイくのか? という俺がかけた圧を感じ――、「あっ♡ あっ♡ ゆ、ユンファお兄さんの、…」と俺に揺さぶられ、喘ぎながら、かぶりを振りながらこう言う。
「…ユンファおに、…さんの…っ♡ ポルチオ、いっぱい突いていじめてくらさい…っ♡ イッいっていい、?♡ もうイく…っ♡ もうイきそうなの、イかせて、♡ ソンジュくん、ソンジュくん…っいかせて、♡ ユンファをポルチオでイかせて、♡ 子宮いく、いく、♡ ユンファの子宮もうイきそうなの…っ♡」
泣きながらこれを言うユンファさんはその実、「ちゃんと君のマゾとして自虐的ないやらしいことを言うからイかせて」という、いわば俺へのマゾヒスティックな服従を示している。――俺は掴んでいる彼の腰を下へ引き下げ、さらにはやっと衝撃の放出を見た恥骨をそのままに力強く打ち上げて、ばちゅばちゅばちゅとその人の子宮口を平攻めにする。
「……あっ♡ アぁぁ…っァ゛…っ♡ ……〜〜〜ッ♡♡♡ …イッ…〜〜〜――ッ!♡♡♡♡♡」
すると絶頂のその瞬間、後ろに手を着いているユンファさんは支えのある後ろへ深く喉を反らせ、両ももを大きくひらいたガニ股のままつま先立ちとなり、その腰をぐっと高く浮かせた。なおその拍子に俺はつるんと抜け出てしまった。
……彼が後ろへ大きく仰け反っているために、ほぼベッドと水平になった彼の腰はぐっ…ぐっとその人の白いお尻がすぼまるのに合わせて突き上げられ、それにともない彼の直立した勃起も天井へ向けて突き上げられるばかりか、その亀頭からぴゅーっ…びゅ、ぴゅと透明な液体――おそらく潮 を噴き上げている。
また彼のお尻はアナルへ向けてぎゅっ…ぎゅっととすぼまり、その人の小さい穴が開いた桃色の膣口はぐぱっぐぱっと激しい開閉を繰り返している。
「……ぁ、♡ ……ぁ、♡」
「…はは…これはまた激しくイきましたね、ユンファさん……――。」
さて…騎乗位はもうこれくらいで十分だろう。
俺はむくりと起き上がった。
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