【伊織サイド】 あぁ……眠い。 朝の採血回りが1番だるい。 今日は森田先生が外来、佐々木先生は岸本先生と朝から会議に加藤先生は当直明け 手薄だなー 看護師さんにお願いしていた採血だけど、難しいからって何人か俺のとこ回ってきたー。 増えたーくそ〜。 えーっと　しろたんと……ゆうまと……律と……律！？ 律アイツまたどっか行ったな。難しくないだろアイツの採血は ゆうまが難しいのは認める……しろたんは初めてだから分からないけど、泣かれそうな予感しかない やりたくねー 旭さん全部回ってくれないかなー。 あーー。ダラダラ歩いてたのにしろたんの部屋着いちゃった 伊織「ましろー、ご飯終わったー？」 ましろ「…………。」 朝食全残し……いや、フルーツだけ食べたのか。モデルか こんなの森田先生にバレたらすぐ食事指導入るぞ。 伊織「ごちそうさまなの？」 ましろ「ごちそうさま」 伊織「スープ飲めない？」 ましろ「飲めない」 伊織「じゃあ下善しておいで？採血するからベッド戻って来てね」 ましろ「！！！！」 どうしたんだしろたん　黒目まん丸くして。。。 ましろ「採血はだめ」 あーそういう感じね。はいはい 伊織「えーなんで？」 ましろ「僕難しいからやだ」 伊織「先生採血得意だよ？見せてごらんよ」 難しいって言ってもさ、大抵普通にいい血管あるんだよ 採血されるの嫌だから難しいって言ってる場合がほとんどだからな 伊織「…………ないね」 ましろ「ないの」 あーこれ難しいわ。 伊織「一旦やらせて」 ましろ「いや泣」 さっそく泣いたー。 竹内「廊下まで声響いてるけど」 旭さん！！！ラッキー！やってもらおう 伊織「先輩お願いします」 竹内「嫌な予感しかしないんだけど」 ・ ・ ・ 【ましろサイド】 伊織先生と竹内先生に片腕ずつ腕を縛られて血管探しが始まった だから嫌って言ったのに 竹内「………そっちある？」 伊織「……ないっす。」 竹内「どうする？」 伊織「こっちが聞きたいです」 竹内「………！加藤先生いるじゃん」 伊織「当直明けの不機嫌な加藤先生に頼みます？旭さん声かけて下さいね」 竹内「辞めよう」 伊織「やっぱりここだな。ましろ採血するね」 ましろ「やだ！やだー！！！」 伊織先生は結構サバサバしてるからまた違った怖さがある…… 伊織「チクッとしまーす」 ひぃぃぃ！！！ チックん ましろ「痛い！！！」 伊織「だめー動かないでー」 採血のツーンってくる痛みが苦手、、、 ・ ・ ・ 採血するとなんでこんなにだるくなるんだろ。 というか夜中も何度か目が覚めるくらい具合悪かった。 伊織「ましろさーん。処置の時間過ぎてますよー」 ましろ「今日はちょっと具合いがよくないです」 今日はベッドから出たくない。。。寝ていたいな 伊織「えーー。処置サボるとお仕置きになっちゃうよ？」 ましろ「……具合い…わるい…グスン」 伊織「マジかー。」 めんどくさそうに伊織先生がどこかへ電話をし始めた ・ ・ ・ 【伊織サイド】 しろたーん……このあと処置立て込んでるからサクサク仕事進めたいんですよー。。。 ♪〜♪〜 外来中の森田先生に電話するの嫌だよー。 森田『はい、森田です』 伊織『外来中すみません。ましろが処置拒否しててどうしたらいいですか？』 森田『なんで』 森田先生の「なんで」こわいよー。泣きたい 伊織『具合いが悪いそうです』 森田『ほんとに具合が悪いんじゃないの？』 ………やべ…たしかに しろたんまさかガチで具合悪いのか？