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治療方針②

佐々木「大丈夫?」 にこりと微笑みかけてきた佐々木先生は僕が管を抜かれた刺激にほんの少しだけモゾモゾしてしまったことに気づいているのかもしれない…… ましろ「……ちょっと…痛かった……です…」 加藤「そう?感じてたじゃん」 ましろ「!!///」 加藤先生にも佐々木先生にも気づかれてしまったのが恥ずかしくて近くにあった掛け布団を引っ張ったが、加藤先生もまたその掛け布団を引っ張っていた 加藤「恥ずかしがってるところもっと見たいんだけど」 ましろ「うぅ……」 佐々木「顔隠す前に下着履いちゃおうね」 ごもっとも過ぎる……大事なところを隠し忘れていた……/// 慣れた手つきでササっと下着を履かせると、ベッド脇にあったイスに座った 佐々木「自力でおしっこ出せるようになったら大部屋戻ろうね」 これは朗報だ 治療だけのこの空間は今すぐにでも出たい 大部屋戻ったら少しゆっくりしよう。さすがに疲れちゃったし、頑張ったご褒美がほしい 佐々木「少し治療のスピードを早めた方が良さそうだね」 えっ…… 佐々木「治療器具が入るようにお尻が柔らかくなる処置を森田先生と集中的にやっていこう」 ましろ「…………」 僕の気持ちとは裏腹に治療はむしろスピードを上げられるらしい 佐々木先生は気持ちを汲んでくれるし、言葉かけも優しい。 でも第一優先は治療で、治療を担当する先生も若い竹内先生や伊織先生ではなく森田先生や加藤先生といったベテランばかりがあてられる。 誰にどの先生を担当に付けるのか、治療の回数や1日のスケジュールは佐々木先生が主に決めているらしい 今ここで嫌って言ったら佐々木先生はどんな反応をするかな…… どうしよう……僕まだ気持ちがついていかない…… 明日も治療が続くんだ。 集中的にお尻の処置をするってなんだろう…… ・ ・ ・ 【青木サイド】 ましろが集中治療室を出たらしい。 俺のみたてでは2日3日回復に時間がかかると思っていたから正直驚いた さすが森田先生。エネを早々に入れたのが良かったんだろうな こわいこわいと患者からは不人気だが、治療期間を最小限にすることは結果的に患者にとって利点でしかないからな ん?あの後ろ姿はましろか? 下を向きトボトボと歩くましろが気になり、フリー室へと繋がる廊下とはべつの方向へ足を向けた 青木「自室に戻るのか?」 ましろのスピードに合わせて隣を歩き声をかけると、ビクッと驚いた表情をしていた。 ましろ「……はい…」 青木「少しだけフリー室に寄る体力はあるか?」 ましろ「…はぃ……」

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