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緊張ばくばく②
【ましろサイド】
治療室の消毒の匂いに無機質な治療イス……ワゴンに乗せられた処置に使う器具たちが僕を待ち受けていた
下着を脱ぎゆっくり処置イスに腰掛けると、青木先生に横になるように指示された
お尻が少しヒヤッとして一層緊張感が増す
青木「大丈夫か」
ましろ「……もうやめたい…」
グローブをはめながら優しく声をかけてくれる青木先生に本音が出てしまった
青木「まだ何もしてないだろ」
クスッと笑い、グローブをはめ終えた青木先生に処置用イスの角度を調整され、左右に大きく開かされた足にタオルをかけられた。
あぁ……処置が始まる
青木「誰の触診が苦手?」
ましろ「……かとう…せんせ……と…伊織先生…」
青木「なるほど。挿入スピードが速いと痛いって感じるんだ?」
そうなんだ?意識したことないけど……たしかにそうかも……
青木「伊織先生はゆっくり挿れてって言えばやってくれるけど、加藤先生はやってはもらえない」
うんうん
青木「力の抜き方をまずはマスターしよう」
ましろ「……はい」
青木「じゃあすでに足に力入ってるから力抜こう」
ポンポンと股関節を叩かれ力が入っていたことに気がついた
イスを寄せる音が聞こえ、冷たいジェルがお尻に馴染ませるように塗り込まれた
スッと指を刺し込まれ反射的にキュッとお尻を締めた
青木「締めない」
ましろ「きゃはっ」
クイクイっと指を中で動かされてくすぐたくて思わず笑ってしまった
笑うと力がスッと抜けたのかさらに青木先生の指が奥に入っていった
青木「指1本は余裕って感じだな」
嬉しくないけど、さすがに毎日のように触診されたせいで指1本は慣れてきた
問題は2本……
グチュ
来る!!絶対来る!!
ググっ
ましろ「んんっ…!だめっだめっ泣」
青木「豹変だな」
そういうとすぐにゆっくりと指を引き抜いてくれた
良かった……
青木「ましろは今日からこれと友達」
目の前に見せられたのは黒くて太いゴム製の器具だった
青木「ディルド使ったことあるか?」
ましろ「…な…い…と思います…」
青木「正直言って指での拡張処置が1番痛い。太さが一定な器具を使った方が処置者に左右されないからまだマシだ」
ほー
青木「しっかり弾力と太さのある器具を使うから辛いかもしれないけど、これに慣れていれば誰に触診されても苦痛じゃなくなる」
ふんふん
青木「あと大事なのは身体の準備」
準備??
青木先生が真横にイスをスライドさせて近くに移動してきた
青木「これ咥えて、ゆっくり呼吸しながら舐めて」
少し太い器具のせいか咥えさせられただけでも呼吸が深くなる
青木先生が見ている中言われた通りに器具をゆっくり舐めた
金属っぽい味がして少し嫌だったけど、青木先生に見られているから休むわけにもいかない
ぺちゃぺちゃ
ましろ「はぁぁ…はぁぁ……」
凄く力が抜けるし……なんか頭がぼんやりする……
ましろ「はぁはぁ……はぁぁぁ…」
青木「呼吸安定してきたらちんちん摩って」
へ!?
右手を固定されていたヒモを外され自由になった
ほんとに??
ほんとに摩るの??いいの??
てかなんで??
ましろ「…………?」
ゆっくり手を伸ばしきっとあるだろう場所を探した
青木「……いや……先生のじゃなく、自分のね?」
ましろ「へっ!!!///」
まっ…間違えた!!先生の触るのかと思っちゃった!!!///
青木「ふふっ。主語なかったもんな」
ましろ「///」
これは恥ずかしすぎる!!!
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