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第63話
【スタッフステーション】
森田「ここの導尿指導とここの拡張処置お願い出来る?」
青木「分かりました」
森田「こっちは問題なさそうなら週末退院させようと思ってる」
青木「なるほど。厳しめにチェックしておきます」
森田「うん」
週末が近くなると退院出来そうな患者は積極的に退院させて、週末明けに新規に入ってくる患者のためにベッドを確保しなくてはならない
とは言っても治療の内容がナイーブなだけに計画通りに治療が進まないことがほとんどだから、出入りが激しい病棟ではない
ましろ「青木先生」
まさにましろは当初の予定よりも大幅に治療が長引いている患者の1人だ
青木「なんだ?」
ましろ「ちょっとだけ熱高いです」
青木「何度だ?」
ましろ「36.8℃」
青木「……平熱だろ」
何かと理由を付けて治療を逃れたいんだろうけど、大した体調の変化がなかったらしい
ましろ「……なんかちょっとだるい感じもします」
青木「主治医はこっちだろ?」
ましろ「……………」
森田「9:00から治療だからその時に体調チェックするから、治療まで大人しくしてな」
シュンと尻尾を下げてトボトボ部屋へ戻って行った
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【ましろサイド】
治療いや……ぐすん…
佐々木「ましろおはよう」
治療いや……ぐすん…
佐々木「ましろー」
ましろ「!!」
佐々木「おはよう 考えごと?」
佐々木先生!!
ましろ「先生…森田先生の治療ついてきて……」
佐々木「ついていくだけでいいの?」
ましろ「治療しなくていいって交渉手伝ってほしい」
佐々木「そっちがメインね」
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佐々木先生にあっさり振られてしまい…抵抗むなしく治療の時間が迫る……
お腹痛い。
器具をチェックしている森田先生に言ってトイレ行こうかな。
でもそっちのお腹痛い感じじゃないしな。
ガラガラ
伊織先生も来た
今日は先生2人かー
森田「ましろ、横になってて」
足をプラプラさせながら処置台に腰掛けて座っていたけど横になった方がいいらしい
横になると治療が始まる感じがして嫌なんだけど、森田先生に言われたら従うしかない
処置台の枕を自分好みの位置にズラして、仰向けに横になった
見慣れた白い天井と、治療中に誰がテレビなんて見る余裕があるのかなっていつも疑問に思っていた小さなテレビモニター
治療室もすっかりお馴染みになっちゃったな
伊織「ましろモニター付けるからシャツ捲るよ」
モニター?
伊織先生にTシャツを胸の位置まで捲られて電極をつけられ、血圧を測られた
通常の治療ではしない準備なため、不思議に思いながらも特に痛いことをされているわけではないので、ひとまず伊織先生にされるがまま身を委ねた
森田「具合い悪いって言ってたのはどうなの?」
ましろ「………悪いです。」
もうここまで来て具合い悪いアピールしても手遅れなんだろうけど、一応具合い悪いことにしておこう
森田「それは身体が調子悪いってこと?それとも気持ちの問題?」
容赦なく核心を突いてくるから、森田先生には全てお見通しなのだろう。
ましろ「両方です。」
森田「そっか」
それだけらしい
あぁ治療がはじまるぅ
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