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「我慢汁出しちゃって⋯⋯気持ちいいんだね、初田君⋯⋯もっと気持ちよくなることをしてあげるね」 透明な液を指で掬った男は、尻の萎みに躊躇することなく()れた。 そんなところ、指を挿れるところじゃない。ふるふると首を横に振った、その時。 「あ"ぁ"っ!!」 「わぁ、いい反応。やっぱりココがいいんだね。気持ちよくて、軽く達しちゃって⋯⋯もったいない」 「あっ、かはっ」 先を何か柔らかいもので拭いているようだった。 その感触がむずむずとさせ、萎みを軽く締めさせた。 「お尻の穴、ぱくぱくさせちゃって、そんなにも気持ちいいんだね。もっと触ってあげる」 柔らかいものをくるくると円を描くように手を動かしつつ、萎みに挿れたままの指は腹で膨らんだ箇所を撫でた。 「あっ、あぁ、はっ、かっ、は、きも⋯⋯っ、あ、あっ!」 「ああ⋯⋯腰を浮かせちゃって、可愛いね⋯⋯イイよイイよ⋯⋯っ、このまま射精()しちゃっても、受け止めてあげるから⋯⋯っ」 「ああ⋯⋯っ、ああ、ああっ、イッ⋯⋯!」 腰を限界まで上げた時、達した。 射精してしまった⋯⋯こんなヤツの前で。 こんな恥をかかされるなんて。 じわっと涙が滲んだ。 「ふふ、いっぱい射精()たねぇ⋯⋯。初田君のハンカチに初田君の精液がこんなにもたくさん」 俺のハンカチ? ほら、見てと言う男が見せびらかすそれを見た時、え、と目を瞠った。 無地の藍色とどこにでも売ってそうなデザインであるため、自分の物である確証はないが、こないだ失くしたハンカチに似ていた。 その自分の物であるらしいハンカチに、絶頂させられた証の吐き出された精を見せつけるなんて。 気が狂いそうだった。

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