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7.※
「我慢汁出しちゃって⋯⋯気持ちいいんだね、初田君⋯⋯もっと気持ちよくなることをしてあげるね」
透明な液を指で掬った男は、尻の萎みに躊躇することなく挿 れた。
そんなところ、指を挿れるところじゃない。ふるふると首を横に振った、その時。
「あ"ぁ"っ!!」
「わぁ、いい反応。やっぱりココがいいんだね。気持ちよくて、軽く達しちゃって⋯⋯もったいない」
「あっ、かはっ」
先を何か柔らかいもので拭いているようだった。
その感触がむずむずとさせ、萎みを軽く締めさせた。
「お尻の穴、ぱくぱくさせちゃって、そんなにも気持ちいいんだね。もっと触ってあげる」
柔らかいものをくるくると円を描くように手を動かしつつ、萎みに挿れたままの指は腹で膨らんだ箇所を撫でた。
「あっ、あぁ、はっ、かっ、は、きも⋯⋯っ、あ、あっ!」
「ああ⋯⋯腰を浮かせちゃって、可愛いね⋯⋯イイよイイよ⋯⋯っ、このまま射精 しちゃっても、受け止めてあげるから⋯⋯っ」
「ああ⋯⋯っ、ああ、ああっ、イッ⋯⋯!」
腰を限界まで上げた時、達した。
射精してしまった⋯⋯こんなヤツの前で。
こんな恥をかかされるなんて。
じわっと涙が滲んだ。
「ふふ、いっぱい射精 たねぇ⋯⋯。初田君のハンカチに初田君の精液がこんなにもたくさん」
俺のハンカチ?
ほら、見てと言う男が見せびらかすそれを見た時、え、と目を瞠った。
無地の藍色とどこにでも売ってそうなデザインであるため、自分の物である確証はないが、こないだ失くしたハンカチに似ていた。
その自分の物であるらしいハンカチに、絶頂させられた証の吐き出された精を見せつけるなんて。
気が狂いそうだった。
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