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第45話 R18
「一番重要な部分を教えていないぞ」
そう言うと秀治の体を抱き上げた。暴れて降りようとすると「頭かち割っても知らねぇよ」と脅されたのでぎゅっと足をクロスさせて降谷の腰に巻きつく。そのまま降谷の逞しい腕の中で体を揺さぶられる。
嘘だろ、この動きって……。
「ストリッパーならこんな動きで恥ずかしがるもんじゃない」
降谷の股間が秀治の尻に何度も押しつけられる。当たり前だが硬くはなっていない。むしろ、経験不足な秀治のほうが緊張で硬直している。
「いろんな体位があるから、基礎以外はアレンに教われ。あいつが店で一番上手い」
一度ソファに降ろされると、秀治の顔は真っ赤になっていた。降谷はそれに気づいているはずなのに、何もなかったように振る舞う。
「今度はバック。童貞にもわかるように言うなら、後ろからヤるってことだ」
こいつなんて嫌なやつなんだ。そりゃあ俺は童貞だけど。こんなに嫌味ったらしく言うことはないだろ。
体を反転させられソファに両手を預けると、腰を高く持ち上げられそのまま後ろから腰を押しつけられる。こんな格好恥ずかしくてたまらないのに、全部やらなきゃいけないことだなんて……。
「それと言っておくが慣れれば勃つこともない。俺のようにな」
だから最後の一言が余計だって! っていうか、俺のようにって何? 降谷も昔ストリッパーやってたのか? 後ろからぱんぱん音を出して股間を押し付けられながらそんなことを考える。集中していないととられたのか、尻をはたいてきた。地味に痛い。恨みがましい目で顔だけ後ろを振り向くと、にやにやと目が笑っている降谷と対面する。
「涙目はチップも弾むぞ」
こいついつか殺す。と、冗談でもないようなことを心に決めてレッスンを受け続けた。降谷の膝の上に乗って下から突き上げられたり、ソファに寝転んで正常位で突かれたり。思い出すだけでぼっと耳から湯気が出そうなあんな体位やこんな体位に心臓がもたない。
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