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第47話 思い出してしまう R18

「仕事のない日はみっちり教えてあげるからね! アレンもきっと喜ぶよ」  小型犬だなと思いながらさらさらなびくクインの髪を撫でてやる。 「今日のレッスンの感じだと、まあ難しいと思うけどよろしく」  大丈夫だよーとはしゃぐクインを床に下ろしてドアを閉めようとすると、待って待ってと声をかけてくる。  はい、とポテトチップスの袋を手渡された。 「僕からのお祝い。お腹減ったら食べてね。じゃあおやすみ」  ばいばーいと手を振って自分の部屋に戻る後ろ姿はどこか嬉しそうだった。うすしお味と書かれたポテトチップスをキッチンの棚に置いてベッドに戻る。  さぁ寝るぞと電気を消してから何分経っただろうか。体と頭は疲れているのになかなか寝付けない。その原因は下半身の疼きだった。童貞の秀治には今日のレッスンは刺激が強すぎたのだ。このまま放っておくこともできず、熱く滾り始めた股間に手を伸ばす。ゆっくりと首をもたげているそれに下着越しに触れると、背中がぞくりと甘く痺れた。あんな体位やこんな体位を思い出して、先端からじわりと透明な滴が溢れる。決して降谷が気になるだとかそういうものじゃないと頭を振って、テレビで見たモデルの女の子を頭に思い浮かべる。胸は小さめだがスタイルがいい。すらっとした足元と、少し弾力のありそうな太もも。いつもは清楚な服を着ているがその下はどうなっているんだろう。白い下着か、それとも真っ黒の下着か。想像するだけで、足の間は昂っていく。テントを張っているそこに直に触ると、じんわりと痺れるような刺激に背中が浮いた。口元からこぼれる声を抑えて、上下に手を動かす。これは男ならみんなやっている行為だからと、胸によみがえってきそうな嫌悪感を振り切り行為に没頭していく。ほどなくして先端が弾けた。下着の中にこんもりと熱が生まれる。普段より量が多い、疲れた。眠気に勝てそうもないので枕元のティッシュで簡単に拭き取り下着は明日洗おうとそのまま眠りについた。

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