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第56話 R18

「……恥ずかしい?」  恥ずかしくないわけがない。こくこくと頷き返すと、長く華奢な指で俺のものを握り込んできた。優しい手つきであやすように触れられる。心臓がばくばくと暴れていた。気持ちを紛らわすかのように、唯斗の硬く張り詰めているものに手を伸ばす。下着をおろして直に見るとその大きさに唾を飲み込んだ。ここは紳士的じゃないんだな。そんな親父じみたことを考えながら、脈打ち天井を向くそれを扱く。唯斗は少し眉を顰めて吐息を漏らした。その吐息が甘くてエロくてピクリと股間が反応する。ゆっくりと質量を増やすそれをじわじわと握られて腰が震える。 「舐めさせてくれる?」  上目遣いでそう聞かれると断ることなどできない。秀治は唯斗のものから手を離して身体を委ねた。初めての口淫に息が上がる。はしたない声を上げながらソファにしがみついた。どこかに飛んでいってしまいそうで必死に掴む。熱い舌で舐るように口内に引き込まれて腰が揺れてしまう。死んでしまいそうなくらい気持ちがいい。  じゅぷじゅぶと音を立てながら唯斗は秀治のものを飲み込んでいる。 「あ…っ……っんぁ……」  女みたいな高い声を出しながら秀治は腹の奥で高まる熱にうなされる。 「出、る……っ」  精を吐き出すと同時に唯斗が口を窄めて何度も吸い付いてくる。気持ちいいんだかくすぐったいんだかわからない気持ちに揺さぶられながら、長く息を吐いた。 「可愛かったよ」  そのまま秀治の吐き出したものをごくりと飲み込んだあとで唯斗が髪を撫でてくる。飲んじゃって大丈夫なのかなと不安な気持ちで見ていると、満面の笑みを見せてきた。 「美味しかったよ」 「嘘だ……」  あんな白い液体美味いはずがない。顔を真っ赤にさせた秀治の頬を唯斗はつんつんと突いてくる。

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