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第71話 緊急招集
ダグから緊急招集を受けたのは秀治、クイン、アレン、伊織の四人だった。寮のアパートから急ぎ足で店に向かう。緊張した面持ちのダグに皆驚く。
「店長。どうしたの?」
クインが心配そうな声で聞く。アレンと伊織も顔を見合わせた。特に伊織は今日が休養日ということもあって話を聞きたがっている。
「レンのお願いで今日貸切になったんだ。それでね、レンの会社のお得意様がご飯食べにくるんだって。ご飯っていうか、君たちを食べにね」
ええー! っとクインが声を上げる。秀治も何が何だかわからない。ていうか、降谷ってちゃんとしたとこで働いてたんだ。
「食べにくるっていうのは、その、ショーを見にくるってことですよね?」
伊織が不安げに聞いた。ダグはうん、と頷き返す。
「ヤマトナデシコが食べたいんだって」
なるほどとアレンが苦笑いを浮かべた。伊織はやや目を見開いている。そしてその目がだんだんと輝きだした。
「ダグさん! じゃあチップいっぱいもらえるってことですよね!?」
詰め寄るように伊織がダグに近づく。ダグはまあまあと興奮する伊織の肩を押さえた。
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