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第88話 R18
「ゆっくり動くから」
秀治の頭を抱きしめて腰を押し付ける。ぐっ、と狭い入り口が開くのを感じ先端を押し付ける。途端に濡れた肉壺に絡め取られ、腰が揺れる。もっと激しく動きたい気持ちを抑え、ゆるゆると腰を前後に動かす。
「んんっ……ふぁあ……」
秀治は甘い嬌声をあげながらゆっくりと、確実に唯斗を飲み込んでいく。唯斗のくびれまで飲み込んだあと、ふぅっと大きく息を吐いた秀治の唇に噛み付いた。優しく、とろけるようなキスをしてあげようと舌に力が入る。もっともっと可愛い姿が見たい一心で腰を前後に振る。数分後には、秀治の小さな蕾に唯斗のものがぎっちりと収まっていた。じんわりとした汗がお互いの肌を伝う。汗の匂いと雄特有の匂いにあてられて、秀治は体を震わせた。こんなに気持ちのいい行為がこの世にあったなんて。想像していた気持ち悪さは感じなかった。ふわふわと宙に浮いてしまいそうなほど気持ちがいい。快感に飛ばされないようにぎゅっと唯斗の背中に手をまわす。離れたくない。ずっとこのまま二人で重なり合っていたい。
「少し慣れた? 激しくしてもいいかな。我慢できそうにない」
小さく頷くと、奥深くまで腰を打ち付けられる。
「ひっん……はぁっ……」
あまりの圧迫感に無意識に中がきゅうっと締まる。力強い律動に全身が火照っていく。お腹の奥をごりごりと突き上げられて苦しい。でも、気持ちいい。
我慢してくれてたんだなというのがわかるほどに唯斗の動きは激しい。気持ちよくしてもらった分、唯斗にも気持ちよくなって欲しいと秀治は思う。自分からキスをねだってみた。目を閉じて唇を突き出していると、すぐに熱い舌に絡め取られる。足の指先がピンと硬直する。唯斗の舌に懸命に追いつくように舌を絡めてみる。その動きを気に入ったのか唯斗が軽く笑う。しかし、その表情がだんだんと余裕のないものへと変わっていき、秀治は唯斗から目が離せなくなった。
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