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第114話 R18
「ふふっ。蓮さんてば、意地悪しないでよ」
クインが誘うような声で降谷の首筋を舐める。降谷はそれに無表情で応対している。
「おい、クイン。なんだよこれ」
「あっシュウ。ごめん誘うの忘れてた。今夜は誰でもエッチしていい日なんだよ。普段はキャスト同士じゃできないからさ」
そう言いながら降谷の胸に手を入れている。カッと顔から火が出そうになった。こんなことって……。
「アレンのフェラめっちゃ気持ちいいよ。お願いしてみれば?」
恥ずかしげもなくクインが秀治を見つめて言う。降谷の下半身を弄りながら、誘惑しながら目だけを秀治に固定して。
「シュウ。シュウ」
酒の入ったアレンを抑えることができないのは長く共にしていればわかりきったことだった。それでも、秀治はアレンの肩を叩き続ける。嫌だ。友達とこんな行為をしたくない。キスをねだるアレンの口を手で押さえて、どうにか体を起こす。アレンはぐったりと床に突っ伏し、穏やかな寝息を立てて眠りに入ってしまった。
視界の隅では降谷がクインに好き勝手にされている。降谷の下半身も丸見えだ。上を向きつつあるそれを見て、思わず目を逸らした。クインがそれを美味そうに口に含むところも見ていた。じゅぷじゅぷと卑猥な音が二人の間で生まれる。早くこの部屋から出なくては。そう思っても腰が抜けて立つことができない。まさか、こんな事態に出くわすなんて。親しい友人と命の恩人との交わりに頭を抱えていると、じっと降谷がこちらを見てきたのがわかった。高圧的な射るような視線に背筋が縮こまる。
「蓮さん。一年ぶりにしてよ」
「クイン。秀治を見てみろ」
ふぇ? と目がとろんとしたクインが秀治を見る。この瞳は危険だ。そう思っても足はびくともしない。そろそろとクインがやってきて秀治の着ていた着物を開いた。ピンク色の突起を赤子のように吸ってくる。身悶えているとすぐ背後に来ていた降谷と目があった。
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