116 / 215

第116話 R18

「ふっ……やっやめ……」  嫌がる秀治を気に留めもせず降谷は秀治の柔らかいものを口に含む。濡れた口内でさんざん舐めまわされると、自然と硬くなってしまう。苦しいのに、なんでこんなに気持ちいいんだろう。こんなに胸が痛いのに、なんで喜んでるんだろう。 「うっ……んんっ……」  張り詰めた中心が弾けて降谷の口に放出される。ちゅぷ、と音を立てて降谷の唇が離れた。口に含んだ精液を秀治の口内に注入する。苦くて、まずい。舌先で思い切り唇を突かれてこじ開けられる。何度も絡めるようにして秀治の舌を翻弄してくる。その度に秀治は足をばたつかせた。敵うはずはないとわかっているのに。息を荒げる秀治を至近距離で見下ろしながら降谷が言う。 「おまえの味だ。わかるか」  わかりたくもない、そんなもの。降谷の頭が秀治の足の間に埋まる。蕾を肉厚な舌で舐め上げられ短く悲鳴を上げた。口端から漏れた自身の精液が伝う。ほんとうに、犯される。それが信じられなくて、信じたくなくて目を閉じる。瞼の裏には唯斗の顔が浮かんだ。 「うっ……」  降谷の舌がねじこまれ、中が濡れていく。嘘、気持ちがいいはずないのに。巧みな舌使いに秀治はのたうちまわった。しかし頑丈な腕の中ではそれも意味をなさない。ほどなくして降谷の長く太い指が秀治の蕾を犯し始める。ぐぷぐぷといやらしい音を立てながら中のしこりを突かれるとたまらなく気持ちいい。嫌なはずなのに、大嫌いなはずなのに体は嘘をつかない。唯斗に一度開かれてしまったそこは蕩けるように濡れそぼっていた。降谷の剛直が秀治の蕾に押し当てられる。なんて大きいんだろう。唯斗のものとは比べ物にならないそれがゆっくりと肉壁を擦りながら入ってくる。先端だけでもこんなに苦しい。それなのに、秀治の中は蠢きながら降谷を歓迎するかのように飲み込んでいく。 「これは罰だ。お前が飼い主のいない間に他の奴とヤッた罰だ。そしてこれからお前を躾ける。この駄犬が二度と勝手な真似をしないように、飼い主である俺はお前を躾なくてはいけない。そんな俺の気持ちがお前にわかるか」 「……わ、わっかんねえよ! いいじゃねえか俺が好き勝手したって。もう子犬じゃなくて成犬だ」  ふ、と降谷は口元を緩めた。その瞳は半円を描くように丸みを帯びている。 「成犬はそんなふうに鳴き喚かない。キャンキャン騒ぐのはお前がまだ躾のなってない子犬同然だからだ」 「っ……!」  すぐに言い返せなかった。何も言わなかったら降谷に納得したと思われてしまう。秀治はツンとそっぽを向く。

ともだちにシェアしよう!