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第145話 R18
その言葉にぎゅっと胸が締め付けられる。同じなんだ、俺と。それならきっと大丈夫。そんな思いで顔を上げた。
「よろしく、お願いします」
「うん。よろしく」
二人してそんなことを言い合って、ぷっと笑いを吐き出す。この瞬間が一番好きだ。愛おしくてたまらない。これを恋だというのなら、俺はきっとその恋とやらに深く落ちている。どうしようもなくこの人に恋焦がれている。
「じゃあ、行こっか」
唯斗に手を引かれ、脱衣所で服を着る。このあと脱がされるとわかっているのに、スウェットの下に着ているロングTシャツをズボンの中に収めた。
「遅いよシュウ」
寝室の扉を開くとすでに絡み合う四つの影がそこにはあった。仄暗い室内でクインが眩しそうに目を細める。これなら大丈夫かも。そう秀治が思っていると、それを知ってから知らずか拓馬が照明を上げていく。
「見せてくれよ王子様のやり方ってやつを」
悪戯に満ちた目で拓馬が唯斗を見上げる。その下にはアレンが服を脱がされて横になっている。義則は恥ずかしそうに目を伏せた。これが普通の反応だろう。
「この子は俺のものだから」
そんな断りを入れて隙間の開けられた一番真ん中のベッドで秀治を押し倒すと唯斗は服を脱ぎ始める。それを横目で拓馬が見ている。他の人に見られるなんて考えたこともなかった。想像のできない未知の感覚に体が震えそうになる。クインは興味津々といった目でこちらを覗き込んでいるが、義則は反対側を向いている。見る方も恥ずかしいらしい。
「シュウくん。いつもみたいに俺だけを見て」
甘い響きが脳内を駆け巡る。この身をこの人に捧げようと覚悟を決めた。ごくりと唾を飲み込んで頷く。
「好きだよ」
優しく微笑まれ緊張した体がほぐれていくのがわかる。
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