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第146話 R18
それからはあっという間だった。熱いキスを交わしているうちに服を剥ぎ取られ、裸になる。唯斗も服を脱いで秀治の上に乗りかかった。重なる肌のあたたかさにほっとしていると、にやにやと笑うクインと目が合う。義則はちらちらとこちらをうかがうように見ているだけだ。拓馬はアレンの髪を撫でながらじっとこちらを見据えている。
「顔、こわばってる」
くすっと笑われて顔を覆いたくなった。五人の瞳が今、全て秀治に注がれている。それが恥ずかしくて顔から火が出そうなほどだった。その中でも一際強い視線を感じる。見なくてもわかる。これは拓馬のものだ。野性の獣が獲物を見定めるような目つきをしている。
「シュウくん。こっち見て」
「っ」
薄く透き通るような茶色の瞳と目が合う。こんな状況だというのに唯斗はけろりとしている。普段と同じように上半身から攻められていく。すでに硬くなっている胸の突起を指ではらう。熱を帯びた指につままれて声が出そうになる。それを必死で耐えていると、だんだんと唯斗の頭が後退していく。熱く濡れた口内に秀治のものが入っていく。少しずつ質量を増やしていくそれを|舐《ねぶ》るようにして舐められる。
「ぅ……あっ……」
両手で抑えた口からそんな声が漏れる。いつもより強引な舌使いに腰が引ける。ぐりぐりと舌先で裏筋を舐められお腹の奥がぐつぐつと沸騰するように熱い。目を閉じて耐えていると、そっと髪を整えてくれる手の感触にホッとする。唯斗だと疑わずに目を開けると、そこには拓馬の顔があった。至近距離で瞳を覗き込まれ、秀治は息を止めた。
「拓馬、怖がらせないで」
唯斗がぴしゃりと言い放つと、拓馬はふんと鼻を鳴らした。
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