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第148話 R18

「拓馬さん……俺も」  拓馬の背中にのしかかるアレンはどこかつまらなそうな顔をしている。わかったと拓馬はアレンのほうに向き直った。そこからは性急にアレンの耳たぶを噛み、乳首を吸い、そばにあったローションをアレンの後ろに垂らして挿入し始める。目の前で本格的に始まった行為を見て、また体が熱くなる。仰ぎ見れば唯斗も頬をほんのりと紅く染めて唇を落としてきた。 「興奮してるの?」  なんとなく聞いてみたくなった。唯斗は軽く目を背けた。わかるでしょ、そう言われているようで口をつぐむ。 「俺たちも、ね」  拓馬がこちらによこしたローションを取って唯斗が笑う。彼の下半身を見るとすでに硬く上を向いていた。他人に見られるという行為に反応してしまったらしい。 「頭、ぶつかりそうだからもっと下に来て」  ベッドボードすれすれにいた秀治を抱き寄せて位置を変える。両隣では高く鳴くクインと低く唸るアレンの嬌声が響き始めていた。まるでXデーのような空間の中で、秀治は唯斗だけに意識を傾けるように耳を塞ぐ。 「ちょっと冷たいかも」  唯斗の濡れた手が秀治の後ろをほぐしていく。数分もせずに三本の指を咥え込むと、いい子と頭を撫でられた。 「いれるよ……」  ゆっくりと腰を埋めてくる唯斗の背中にしがみついた。好きな人と肌を重ねられること。それがどんなに幸せか噛み締めるように首筋にキスをする。いつにも増して積極的な秀治に驚いたのか一瞬唯斗の動きが止まる。しかしすぐに前後に体を揺さぶられた。ずぷっ、ずぷっという音が二人の間で生まれる。それを聞いて秀治はまた耳まで真っ赤にする。それが可愛くてたまらなくなって唯斗はあどけない唇に自身のそれを重ねた。深く何度も濃厚なキスをしながら、体を抱き合う。

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