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第149話 R18

「あっ……ん……っは」  休みなく突き上げられる秀治は息も絶え絶えにまた精を吐き出す。二回目だというのにそこはまだ硬いままだ。いつもと異なる体の変化にどぎまぎしていると、唯斗が体を震わせて秀治の中に精液を注ぎ込む。かくん、と唯斗の体が秀治の上に乗り上げる。 「ごめん……ちょっと休憩」  どくんどくんと脈打つ唯斗のものを締め付けながら秀治はその艶々と光る髪を手で整える。ふわふわとした綿菓子のように柔らかい髪の毛に触るのに意識を奪われていると、ぼふんと背後でベッドが沈むのを感じて飛び上がった。 「おまえたちも来いよ。結構いけるぞ」  義則と拓馬が肩を寄せ合うほど隣り合ってそれぞれを抱き上げる。クインは高く鳴きながら、隣にいるアレンの腕に絡みついている。それが気に食わないのか、義則はクインの首筋に噛み付いた。「痛っ」とクインが声を上げると、「こっち見ててよ」と言い放たれ、そっぽをむき始める。アレンは目がとろんとしていて、酔っ払ったときのように脱力している。拓馬の抱き方は一見乱暴に見えるが細かい部分は優しさを覗かせている。アレンの腰を抱く力強い腕も、キスをするために首の後ろにいれる腕も、すべてアレンの負担を少なくするための配慮だろう。  四人の絡み合いを見ながら、秀治はちらりと唯斗をうかがう。汗でじっとりと濡れた胸板に頭を乗せると、ばくばくと心臓が鼓動している。やってみたいんだろうなと秀治は感じて唯斗の腕を引っ張る。  ここまで見られているのなら、躊躇うこともないと思って。そんな秀治を見て、唯斗は喜ぶように抱き上げてきた。どさっと左から秀治、クイン、アレンの順で川の字になって抱かれる。親しい友人のあられもない姿を見るのは正直恥ずかしくてたまらない。しかし、今は唯斗に抱かれたい。優しく抱いてくれる唯斗を少しでも喜ばせたい。秀治の頭にあるのはそれだけだ。

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