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第191話 R18
「翠と呼んだが、なぜ俺を蓮と呼ばない」
「そ、それは区別するためで」
「どうしてだ。俺の方がおまえと長くいるのに」
お腹のあたりを撫でられ、腕がだらんと下がる。その手がだんだんと上に登ってきて、シャツの中に入っていった。中に着ているTシャツの上から胸をまさぐられる。
「だって呼び慣れてないしっ」
「これから慣れればいい」
引っ掻くようにTシャツの上から胸の突起を弾かれ、ひくんと体が疼く。何度も触れられてきたそこはすでに性感帯となっていた。
「秀治。俺の名前を呼んでくれ」
「ん……手やめろよ」
両手をTシャツの中に突っ込まれ、はだけた胸元を揉まれる。つんと上を向くそれを指の腹で転がされ声を止められない。じくじくと下半身にも熱が回っていく。ほんとにやめさせないと、やばい。
「呼んだらやめてやる」
「ぅ……ぁ……れ……っ…れ、ん」
きゅうっと突起を摘む力が強くなる。秀治は胸を突き出して喘いだ。くるくると乳頭の周りを撫でられて勝手に腰が揺れてしまう。それを必死に隠そうとして足を閉じるが、降谷にはバレバレのようで足を無理矢理開いてくる。このままされるんだなと思って滲む視界の隅で降谷を見つめていると、その目がこちらを見た。珍しく様子を伺うような視線に耐え切れなくなって固く目を閉じる。すると、服の中から手が離れた。しまいにはシャツのボタンまで留めてくれる始末。一体どうしてしまったというのだろう。秀治はじっと降谷を見つめるが、その視線と合わなくて少し寂しくなる。
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