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第一章 第14話 ※R18
「……ハイ……相浦君」
ハーハーと息荒く、西条さんにがっつく。
ベッドで横たわる俺の身体を跨いで、膝立ちになった西条さんのスカートの中に両手を差し込み、女性用のランジェリーを太ももまで下げる。
どうやって仕舞われていたのか、αのチンコがスカートの中でボロンと跳ねるのがわかった。
その奥の、膣穴目指して指を這わす。
ベッド脇からコンドームを取り出し、パッケージを破ってゴムを取り出す。
指にゴムを嵌めてローションをぶっかけ、西条さんの穴の中に指を入れる。
「……キツ……」
普段から自分で致したりはしないのだろう。
中学生の頃に経験があると言っていたが、おそらくそれ以降はヤッていないのか、処女のように狭い。
苦しさを逃すためか、西条さんか俺の頭をぎゅっと抱きかかえる。巨乳に埋もれた顔面では息がしにくいが、ガプッとシャツごと胸を噛んでやる。
「指、増やすよ」
ヒートの俺も性急に走っているが、ヒートにあてられた西条さんもアドレナリンで痛みや苦しさは半減しているはずだ。
キツイのは慣らす時だけ。挿れてしまえば、女のソコは太いものも挿いるようにできている。
ゆっくりとローションを継ぎ足しながら抜いては指を増やしていく。
感じているのか、スカートの中のチンコは頭をもたげ、スカートを持ち上げていた。
「……挿れるよ」
「ハイ……」
ゴムを嵌めたいきり立つチンコの上から、西条さんの腰をゆっくりと下ろしていく。
「っ~~っく、はぁっ……」
西条さんの、我慢するような押し殺した声が頭の上で響く。
胸に押し付けられた頭で西条さんの心音を聞く。ドッドッドッと物凄い早鐘を打っているのを感じる。
西条さんは俺を抱えたまま、俺は西条さんの腰を掴んだまま体制をひっくり返す。
「動くね」
「……っうん」
西条さんから敬語が抜ける。
ずるりとモノを抜く。
もう一度挿し込むと、ナカがぎゅうぎゅうと締め付けて動けない。
抜いては挿し込むのを何度か繰り返し、ほぐれてきたそこにぱちゅっと腰を押し付けた。
腰を振りながらチンコに血が集まるのを感じ、ヌルヌルの中でだんだんアガッていく。
西条さんのチンコは揺れに合わせて上下にぶるんぶるんと揺れていた。
「さいじょ、さん……っはあっ、あっ、はあっ」
「あいうらく、あっ、あっ、あ……」
「……イクッ……」
西条さんの中で達した俺は、ヌルッと中から自身を引き抜く。
そういえばと、ふと我に返る。
西条さんに挿入して夢中になっていた俺は、アナルプラグをケツにキメたまま腰を振っていたらしい。
完全にズボンを足から引っこ抜いて、ボクサーパンツをケツの下までずらし、横になる西条さんの上でヌポンとケツからアナルプラグを抜く。
「西条さん……西条さんも、俺に挿れて」
「うんっ……相浦君……慣らしてたんですね……」
「……ふふふ」
勃ったままイッっていない西条さんのモノにクルクルとゴムを被せ、俺は自分のケツに照準を合わせる。
そのままずぶずぶとモノを呑み込んでいくケツに、圧迫感で頭が割れそうになる。
おもちゃや指では感じなかった太さ。体温。奥まで先が届いてる。いつもなら届かないところまで、太くて硬いのが……っ。
男Ωは性交するとき、尿道と精液の通り道が切り替わるように、直腸の子宮と腸の通り道が切り替わるようにできている。
αとセックスして、完全に腸が子宮へと切り替わっているのを腹の奥で感じる。
俺の中のΩが、西条さんのα性を完全に受け入れている。
西条さんの上で騎乗位のまま、俺は必死に腰を振った。
自分のチンコを扱きながら、尻で西条さんのモノを受け入れ、突かれる快感に身を任せる。
突いて、突かれることしか考えられない。頭がぶっ飛ぶ。
「あっ、あっ!はっ、はぁっ」
「あっ、相浦君、はあっ、はっ、もっ……イきますっ……」
「西条さ、ん、あっ!俺ん中で、出してっ」
俺は西条さんの中で果てたままのゴムに再度精を吐き出し、西条さんは俺の中で果てた。
ドロドロに甘いフェロモンに酔いながら、4回も、5回も、交互にやった。
最初は継ぎ足しては使っていたローションはゴプゴプと溢れ、色んな体液がシーツに染み付き、グチャグチャになっていた。
捨てたゴムがベッドの上に散乱し、中身がドロドロと白く溢れている。
もう、出るもんも出ねぇ。
しかも眠い。
「西条さん……大丈夫?立てる?」
「はい。大丈夫ですよ。頑丈なので。相浦君は、大丈夫ですか?」
「俺は……腰がヤバい。けど、ここ俺んちだし」
もうすぐ夜も7時になろうとしていた。
そんなになるまでお互いの身体を貪り合っていたことに気恥ずかしさは抜けずとも、別れを告げなければならない。
もうそろそろ母親が帰宅する頃合いだ。
西条さんの身を案じつつも、俺もケツにチンコを受け入れたのは初めてのことだったので、正直満身創痍というか、身体がガタついている。
普段届かないところまでどつきまわされたおかげで快感の名残が身体にまだ残っている。
「ハーッ……ヒート中のセックス、ヤバッ……」
「今もまだ、甘いですね」
「うん……まだヒート、収まってないから……西条さん、そのまま帰れる?収まる?」
「気合で鎮めますよ」
「すげえな……」
俺はもう少し、自分のヒートと付き合わなければならない。
あれだけヤッたのに、まだ性欲が有り余っているようで。
「西条さん、今日抑制剤飲んでたよね?」
「はい。相浦君も飲んでいましたよね?」
「うん……もし抑制剤無しでヒート中にαとセックスしたら、俺、どうなっちゃうんだろう」
「それは……もし、番になったら、の話ですね」
「……まぁね。そうそうある話じゃないか」
「ええ。抑制剤は義務ですから。それに、抑制剤を飲んでてもこんなに夢中になれたんですから、気にしなくても大丈夫ですよ」
「……ありがとね、西条さん」
頭カチ割れるんじゃないかと思うほど、ヒート中の西条さんとのセックスは良かった。回数がそれを物語っている。
西条さんを見送り、部屋に戻った俺はカラカラと窓を開けて換気しながら、ベッドのシーツを剥いだ。
洗濯機を回しながら項垂れる。
さっきまでの快感が忘れられずまだゾワゾワするが、賢者タイムという奴だ。
そう、西条さんでいっぱいだった頭の中にぽつんと佇む木野崎……。
木野崎が言ってたこと、ちょっとわかったかもしんない。
だって西条さんとヤッてるとき、俺はΩだった。
αとΩはどうしたって惹かれあうもんなんだって……それってこういうことだろ。
他に好きな奴がいてもお互いのことで頭がいっぱいになってクラクラして、夢中で何時間もまぐわって……。
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