25 / 60

第二章 第25話 ※R18

 ベッドにローションとコンドームと、それからよくわからない大人のおもちゃを木野崎がどんどん投げ落としていく。  シャツのボタンを全部外して、落としたものたちの間を縫うようにベッドに横になった。  チャリ、と金属のぶつかり合う音がする。  木野崎がカラーの鍵を手に乗っかってくる。 「……俺だけだ」  木野崎が呟く。そうだ。この鍵を外せるのは、お前だけだ。俺が首をさらけ出すのも、木野崎だけ。 「俺はΩだから、お前のうなじ、噛まねぇ。噛みたいとも思わねぇ。αの真似事なんかはしねぇ。その代わり、お前の首、俺だけが愛してやっから」  カラーを外した首すじにじゅっと吸い付かれる。 「あっ……」 「痛てーの、気持ちいい?」 「うん……」 「木野崎、抱かせて……」  ちゅっ、ちゅっ、と俺の首筋から胸元へキスを落としていく木野崎の頭をぎゅっと抱きしめる。  木野崎は、俺が挿れると挿入の衝撃でイくようになった。それが反射のように身体に染み付いてしまったようで、クセになってるみたいだ。こんな身体になるまで抱いて、作りかえたのは、俺だ。  木野崎がイくところを想像しながら俺は、木野崎のズボンのジッパーをジジジ……と下げる。ズボンを寛げ、ボクサーパンツと一緒に下へ下げる。  まだ萎えたままのチンコの先端を弄り、クルクルと刺激してやる。竿を扱きながら、タマをゆるゆると揉む。それを繰り返すと、木野崎のチンコにだんだん血管が浮き上がり、ビンビンに勃起しだした。先端から溢れたものでヌルヌルになっていく。カリ首がハッキリとくびれて浮き上がる。色が、血色を帯びていく。  同時に木野崎の尻の割れ目に指を這わす。散々使っている後ろの穴に指一本をゆっくり出し入れしてみて、抜いたら指二本にゴムを被せる。ローションをドバドバとかけたら二本の指で泡立つまで激しくする。イイところを指の先端で責める。 「あっ、んっ、うぁっ」  木野崎の声が甘いものへと変化していく。 「指……増やすぞ」  ゴムを嵌めた指三本で、ヌプヌプと穴を拡張する。  俺は、触られてもないのに木野崎を見ているだけで結構、キツイ。  下を脱がしてボロンと飛び出た俺のモノを扱く木野崎。 「木野崎……ゴム」 「ん」  木野崎にコンドームのパッケージごと咥えさせ、俺は手で全体を引っ張って外袋を破る。  ゴムを取り出すと、木野崎がパッケージをポロリと捨てた。  自分のモノへ装着する。 「挿れんぞ」 「っは……」  腰を抱えて、ズブズブ……と腰が密着するまで、進める。ズプンッと奥まで挿れると、木野崎が震えて、達した。ギュウウウッとナカが締め付けられる。 「っ、~~~~~っ」  声にならない声をあげて俺の上でのけぞる木野崎の腰にぐりぐりと押し付ける。 「相変わらず……」  挿れたら、イく。もう身体がそのようになってしまっているのだろう。 「ちょっ、とだけ、待、て」  一旦休憩を入れようとする木野崎を無視して下から突き上げる。 「待、あっ、あっ……イッ、たから、はぁっ、ああっ」 「ね。気持ちーね」  片手は木野崎の腰を掴み、片手は俺の腰を制止しようとゆるく添えられた手を取り恋人繋ぎにして握る。  抜いては、反動と重力で戻るのを繰り返す。  奥を穿ちながら、イイところであろうスポットも擦りながら上下に運動する。 「もっ……イくっ」 「っあ、はえーよ」  木野崎がびくびくと痙攣する。 「はぁっ……イッた?」 「……あ……」 「前出なかったの」  今度は空イキしたらしい木野崎のチンコを扱く。 「触んなっ……今っ、はあ……ああ……」  木野崎の足の先がぎゅっと丸まる。足がびくんびくんと大きく揺れて、今度こそ木野崎は精液を吐き出した。  木野崎のチンコからゴムを抜き取る。 「っはー……」  俺の足の間に、俺とは反対向きに仰向けに寝転がった木野崎は片腕で目を覆う。 「はー……はーっ……」  数分、そうやってゆっくりと息をして、落ち着いてきたかと思うと腹筋の要領でバッと上半身を起こした。 「うわっ」 「っし、おもちゃ、使っていい?」  近くに投げ捨ててあったおもちゃを木野崎が掴む。 「ん?うん……いいよ」と俺は木野崎の体力にびっくりしながら木野崎の膝を掴んだ。

ともだちにシェアしよう!