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生まれ変わり 2

「…まぁ、そうだな。 魔粒子というエネルギーがあるのは分かるな? 目には見えない小さな粒で、魔法の元になっているものだ。」 ローラはまたもや勝手にイオンのノートを広げ説明を開始してくれる。 粒子、というのは確か現代日本でも なんとなく物理などで教えてもらえる事で、それに近いものなのかもしれない。 「魔法だけではなく全てのモノが、粒が集まり形作られ物質となっている」 「物理学…だよね」 「量子物理学だ」 「聞いたことあるような無いような…」 「まあとにかくこの魔粒子を各々持っているわけだ。 魔法を使えない人間も持っている。 で、すごく簡単にいえばこの魔粒子を集めて人間を作り出すというわけだな。 魔粒子で肉体を構築し、そこに魂を宿す。 だが一人分の魔粒子だけでは足りないので、大体二人で作るのが一般的だ。 二人の魔粒子を混ぜ合わせて集める」 ねるねるねるねの作り方みたいな説明をされイオンは眉根を寄せた。 「だがこの二人組は誰でもいいわけでは無い。 魔粒子はすごく繊細な粒ですぐに壊れてしまうからな。 人間ができるほど集めるにはお互いの絆や信頼関係が必要だ。」 「なるほど…だから婚姻とかそういう制度があるわけだ」 「まあそうだな。契約をすればより魔法は強固になる。 魔法を授かっていない者でも守護の魔法を介して契約するのが一般的だ」 ローラの説明は本よりは幾分か頭に入ってくる感じがしたがやはり100%は理解できない。 なんか魔法の力でいい感じになって授かるのかなとやっぱりファンタジー的に解釈するしかなさそうだ。 ゲームでいうところの絆ゲージがマックスになればそういうイベントが起きますよ、みたいな。 「じゃあその…キスとか…せ、セックスとかする意味って…」 つい呟いてしまうとローラは、 何を言っているんだ、というようにこちらを見上げてくる。

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