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生まれ変わり 3

「基本的に全てのモノも生き物もエネルギーを放っている スキンシップや対話を始め、同じ空間にいるだけでお互いのエネルギーに晒され…あるいは吸収する。 そういったエネルギーの交換は生きている限り永久に続くわけだが… それが良いか悪いかは相性の問題だ」 「……相性…?」 「はぁ…好きな色とかあるだろ? これを見てるとなんか落ち着くとか、この人と喋ってるとなんか嫌だとか それはエネルギーが共鳴している感覚だ。」 「なんか分かるかも」 「性交渉は物質的な体験を共有するからエネルギー吸収の効率がいい。 魔粒子の活性化、お互いの絆や信頼度の上昇と単純に快楽物質が大量に分泌される事によっての精神的安定、 ストレスの軽減、体内のエネルギーの循環、安眠、美肌、偏頭痛、肩こり、…」 「わかったわかった、温泉に書いてあるやつみたいになってるから」 「こんなのは一般常識だぞ?中学校で習う事だ 十家のくせに何を学んできたんだ」 「いや…その、聞いたとは思うけど腹落ちできていないというか…?」 そのような話があったような気もしたが全然頭に入っていないのだった。 この世界では性行為が生殖行為に直接紐付いているわけでは無いようだったが、 絆とかいうものを強固にするための行為でもあるのだろう。 現代日本でも似たようなものなのかもしれないし、同性愛だったらなおのことだ。 「…理解し難いが予想はできる。 別世界の常識が邪魔をしているんだろうな。 だが、物理法則は大体どの世界でも同じだと思うぞ 次元が違っても、意識や記憶は瞬時に移動出来るが物質である肉体は次元を越えられない だから“想像”という形で別世界を受信できても、肉体でそれを起こそうとすれば時間がかかる…或いは崩壊が起きる」 「なる…ほど…?」 「君の意識や記憶がなんらかの形でこちらに移動し、この身体が作られるときに、意識と記憶の粒子が混ざった。 感覚として瞬間移動してきたように思うかもしれないが実際は分解され再構築したという事だな。魔法の基本だ」 ローラはまた難しい話をしているが、 手持ちのノートには小3女子のようなファンシーな絵を描いている。

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