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癒しの魔法 4

「そ…そういう感じなんやね…二人…」 イヴィトは苦笑しており、 どういう感じ?とリウムは主人公特有の普段聡いのにこういう時は鈍感を発揮している。 「違うわよ、やぁねー! 弟みたいで放っておけないの!母性よ母性!」 「なんで妖精口調?」 「ふふ。時々こうなるの。面白いよねー?」 若干引いているようなイヴィトだったがリウムはくすくすと笑っている。 勝手にオカマスイッチが入ってしまうのはもうどうしようもないらしい。 そうやって三人で楽しく談笑していたのだが、突然大きな音が空間に響き渡った。 それは何かが壊れたような音で、 次の瞬間襲ってきたのは、悲鳴だ。 咄嗟に音がした方に顔を向けると、食堂の天井からぶら下がっていた大きなシャンデリアが傾いている。 どうやら鎖が切れかけているようだが、シャンデリアの上には人影があった。 「落ちてくるぞ!逃げろ!」 食堂は一瞬にして阿鼻叫喚に包まれる。 シャンデリアはぐらぐらと揺れ、 綻んだ鎖は少しずつシャンデリアから手を離そうとしている。 三人が座るテーブルも余裕で巻き込まれる位置にあり、慌てて立ち上がろうとした。 「なんの騒ぎですか!?」 「すぐに離れなさい!」 教師達が大声を出す。 「うわぁぁ!!」 それは一瞬の出来事で、 三人の上にシャンデリアが落下してきた。

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