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苦学生な先輩 3

「し、し、しかも、レンシア様と同じ時期に学園に通えるなんて激アツじゃないですか!? 自分は本当は魔法が抜かれる所だったんですけど、こんなチャンス逃す手はないと思って!どうにかして親を説得してですね…! あ、でも違いますよ、あくまで自分は信奉者ですから、影でそっとお見守りしようと思ってただけですからね!?」 ヴェネッタはこちらを見ると、レンシアのぽかん具合に目を見開いて飛び退き また地面に這い蹲り始める。 「ご、ご、ごめんなさい!自分興奮して喋ってしまって! うるさいですよね!黙ります!黙ります!」 こんな事が“B.E.R”の他の会員に知られたら火炙りになる!と彼は何故かぺこぺこ頭を下げている。 「い、いえ良いのですよ…お話してくれるのは嬉しいです。 ですが…その、本物の“大天使の生まれ変わり”は俺ではなくて多分……」 「いーえ!レンシア様で間違いありません!そこは譲れないのです!」 「でも…」 「この前の件ですよね!?あれは本当に遺憾でしたよ… “B.E.R”総出で乗り込んでやろうかって話にもなっていて…」 「ええ!?だ、ダメですよそんなの…!誰かが怪我でもしたら…」 「で、ですよねー!?レンシア様ならきっとそうおっしゃられるだろうって…自分もそっちを支持してたんですよ… 会員の中でも…解釈を争ってちょっと学級会になってたんですけど……っ… うう…やっぱり…自分が信じてた事は間違いじゃなかった…っ」 ヴェネッタは何故か泣き始めてしまって、イオンやローラもよく喋ると思っていたが彼はそれを上回っているなと思ってしまうレンシアだった。

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