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先輩を助けよう! 5

「…というわけで、最近立ち上がったばかりとはいえ既に支援者の数は五十名近くなっており これから沢山の生徒の皆さんの支援をしていきたいと考えております!ご清聴ありがとうございました!」 イオンが優雅に頭を下げると、おお…、と言いながらヴェネッタは拍手を送っている。 「な、なんて素晴らしい…!まさに自分にぴったりな気が!?」 「全く騙されやすい奴だな。大丈夫か?」 「こうやって詐欺集団って出来上がっていくんやろうねぇ…」 いつの間にか来ていたのかローラとイヴィトが冷めた眼でコメントをしている。 「いや…応援してくれよ二人とも…」 「友達としては是非とも楽して稼いで欲しいとは思っているが お前の胡散臭い喋り方はどうにも薄気味悪くてかなわん」 「純粋そうな人を騙すのはいかがなものかと…」 「騙してないって!」 何故か敵に回っているローラ達だったが、レンシアはヴェネッタを見つめた。 「あの…実は俺のためにイオンさんはこの制度を作ってくださったのです…それで…、他の人の助けにもなればと…」 「れ、レンシア様も…じゃあ…?」 レンシアが頷くと、ヴェネッタは目を見開きながらこちらを見つめてくる。 「………入ります!!!レンシア様が仰られるなら!」 「二大宗教の融合だな」 「こうやってネットワークビジネスって無くならへんのやろな…」 「一応非営利だってば…今のところは…」 先程までいきいきと喋っていたイオンはため息を零している。

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