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一緒に帰ろう 3

「こらこら、ローラさんとイオンさんですよ?変なこと言わないの。 助けてもらったのですからね?」 レンシアはどうやら会話出来るらしく、何故かドラゴンを叱りつけている。 ドラゴンは黄色い目を細めながら二人を見て牙を見せながら笑っているようだった。 その生意気な表情は、可愛いような憎らしいような絶妙な気持ちになってしまう。 「なんて言われたんだろうなァ」 「さァ……」 多分碌な事では無さそうなので、ローラは何故かニヤニヤしておりちょっと気に入らなさそうである。 「しかし残念だったなイオン」 「なにが?」 「折角の二人きりの空間に邪魔が入ったぞ」 ローラがニヤついたまま小声でそんな風に言ってきて、イオンはお前も似たようなものだろうと思いながらもため息を溢した。 「俺は、レンシアさんが幸せだったらいいの」 「…見栄を張るな、ヤりたい盛りだろ」 「へ、変なこと言わないでよ…弁えてるってば…」 「まあ俺は助かるがな? 上でも下でも年がら年中昼夜問わずとなれば俺はノイローゼになって寮に火でも点けるかもしれない」 ローラなら本当にやりかねない事なので、イオンはちゃんと自制しようと心に誓うのだった…。

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