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プレゼント 2
優しい彼は、無関係だったとしても全力で助けてくれようとする人だ。
彼がやっている会社だって、そうで。
そう考えると自分が甘え過ぎているような気がしてしまってレンシアは俯いた。
するとイオンはベッドに腰掛けていたレンシアの元へやってくると頭を撫でてくれる。
「謝る必要なんか全然ないし…寧ろ頼ってもらえて嬉しいですよ?
レンシアさんの事なら一緒に考えたいし」
イオンはそう言いながらまた目を合わせるようにその長身を折って顔を近付けてくる。
その緑色の瞳を見つめると、胸がまたじんわりと暖かくなってしまうのだ。
ああ、この人が本当に本当に好きで。
そんな気持ちでいっぱいになってしまうから。
「ま…俺あんま役に立てなかったですけどね。
ローラと理事長のおかげみたいな感じだったし…」
「そんな事ないです…」
レンシアは彼の頬に触れてじっとその瞳を見つめた。
「一緒に、いてくれて…それだけで充分すぎるくらいなのですよ?」
彼がいなかったら自分はただただ右往左往して、もしかするとジンシーバとは離れ離れになってしまったかもしれない。
レンシアは改めて彼の存在に感謝を感じてしまうのだった。
イオンはレンシアの頭に、ちゅ、と軽く口付けてくれた。
「うん。…でも俺…もっと頑張りますね
レンシアさんの事ちゃんと守れるように」
「…もう。人には無理するなという癖に」
「頑張るけど無理もしません〜」
レンシアがつい文句を言ってしまうと、彼は変な屁理屈を捏ねているが
優しく微笑まれると、この人といられてよかった、という気持ちが溢れていく。
「……イオンさん…」
レンシアはなんだかキスをしたくなってしまって、彼をじっと見つめて彼の服の裾を引っ張った。
彼はまんまと、ん?と顔を近付けてきたのでその唇に口付ける。
「…ありがとう」
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