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18歳!初カレ! 1
仕方がないのでバカのふりをしてイオンは、
18歳!初カレ!誕生日!
という目の前にある簡単にテンションが上がってしまう出来事だけに飛び付く事にした。
人生に悔いが無いようにと思えば、
自分達は学生なのだし今はこれが最適解なのかもしれない。
「なるほど。お誕生日だったか」
「えー絶対お祝いしなきゃやん!」
「シェフに頼めば誕生ケーキくらいは作ってもらえるんじゃないか?」
「お前らほんと良い奴かよ……」
昼食をとりながらローラとイヴィトにレンシアの誕生日のことを伝えると、二人は早速誕生会について思案してくれて
イオンは、持つべきものは友だと実感しすぎるのであった。
「イオンはプレゼント用意したん?」
「いや…昨日知ったばかりだからこれから買いに行こうかなって…」
「間違っても指輪とかバラの花束100本とかにするなよ…」
「え、なんでわかったの?」
「…やから怖いって」
ティファニーとバラの花束かなと想像していたイオンは
ローラに釘を刺され、イヴィトにはドン引きした目で見られてしまうのだった。
「なんでだめなのかしらわからないわ」
「重すぎるんやって…怖いやろいきなりそんなん貰ったら…」
「まだ学生だろうが。お揃いのキーホルダーとかで良いんだよ…」
「え…でも……」
「レンシーの性格を考えてみ?絶対お返しで悩んでノイローゼになるやろ」
「そうだぞ。一方的に押し付けるのは愛じゃないぞ」
血走った目で呟くと二人にまた正論でボコスカと殴られ始め、た…確かに?とどうにか納得するイオンだった。
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