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ありがたい! 1

「う…うわ……」 レンシアの下着がチラッと目に入ってしまいイオンは思わず手を止めて固まってしまう。 この前は切羽詰まっていて服と一緒に剥ぎ取ったから全然見ていなかったし、いつも彼が着替えている時はあんまり見ないようにしていた。 レンシアがどんな下着を履いているのかとか、想像するだけで大変な事になるのでイオンは考えないようにしていたのだが。 「ひも………!?!」 腰のあたりに黒いリボンみたいなのが見えて確認しようと恐々と服をズラすと、想像通りというかそれ以上すぎて目を見張ってしまう。 俗に言う紐パンというやつだろうか。 イオンは今までほとんどの日常的買い物は、使用人がやってくれていたためこの世界の下着がどんなものが主流かなんて知りもしなかったので 本当はこれが普通なのかもしれないが。 だとしても、それをガン見していると頭に血が上りすぎて本当に鼻血が出てきそうになりイオンは思わず片手で口元を覆った。 「え…えっちすぎないか!?!?!」 「…ご…ごめんなさい、その…あまり…お好きではなかったですか……?」 「お好きではありますけど!!?とてつもなく!!」 レンシアは顔を赤らめていて、ごめんなさい…、と繰り返し謝っている。 全然謝る事はなく寧ろお礼を言いたいような、 これ以上セクシー地雷を埋め込むのは勘弁して欲しいような、とイオンは複雑だったが概ねは大変助かっているのだった。 「レンシアさんこんなえちえちな装備でエルメーザくんに迫って……!? そんなことが行われていていいのか!?」 変な目で見ているのがバレたら血祭りに上げられて逮捕されるのではと怯えてサウナにすら行けなかった井小田が聞いたら血涙を流して羨ましがりそうな事であった。 「そんなに見られると…なんだか、は…恥ずかしいです……」 レンシアはとうとう両手で顔を覆いながら泣いているような声を出している。

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