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ありがたい! 3

イオンは彼の足を持ち上げるようにしながらナカに深く指を沈ませて、胸の突起を甘噛みする。 「っ、ゃ…あ…っ…あぁ…っ」 腕を抑えながらぐちゅぐちゅと激しく指を動かすと、彼の腰はびくびくと跳ねてナカの指はぎゅうと締め付けられる。 ただその声を浴びて、揺れ動く身体を見ているだけなのに心臓は好き放題飛び跳ねているし、獣のように荒っぽい呼吸になってしまう。 「…かわいい……」 先程中途半端に刺激されていた為、イオンの身体はどうしようもないほど熱を帯びていて 僅かに残っている理性に反して早く彼と繋がりたそうについ彼の足に欲望を押し付けるようにしてしまう。 生涯童貞だったから耐えられているが、そうでなかったら耐えられなかったかもしれない、と思うイオンだった。 「…ぅう…やだ…欲しぃ…イオンさん…」 レンシアの眼からはぽろっと涙が零れ落ちている。 そんな甘えているような声で言われると、いよいよと理性が仕事をボイコットしかけていて イオンはため息を溢しながら彼の中から指を引き抜いた。 後で怒られそうなくらいぐちゃぐちゃにになってしまった下着を脱がせて、自分もシャツを脱ぎ捨てると 彼の腕を引っ張って身体を起こし自分の膝の上に座らせるようにした。 「…痛かったら言ってね?」 欲望を彼の蕾に押し当てながら呟いた。 しかしレンシアは自分で腰を落としていき、楔はあっという間に飲み込まれていってしまう。 「…っ、ん……イオンさん…すき…、すき……っ」 首にしがみ付くようにされながらレンシアの腰は勝手に動き始めていて、イオンはいよいよと頭がバカになって彼の身体を強く抱きしめて腰を揺らしてしまう。 「レンシアさん…えっちすぎるて…」 「あ、…ぁ、あなたの、せいです…ぅ」 彼のナカは熱くてぐちゃぐちゃで、それなのにぎゅうぎゅう締め付けてきて ずっと焦らされていた所為か余計に過敏に感じてしまい、イオンは反っていく背中を支えながら、とんとん、と突き上げるように動かした。

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