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ありがたい! 5
一瞬真っ白になった頭が少しずつ冷静に戻ってくると、
レンシアもイオンの首に抱き付いたまま震えている事に気付いて、イオンは彼の背中を撫でた。
「…レンシアさん…、だいじょうぶ…ですか…?」
「…、い…まだめ…動かさな…」
「え?」
「……っ…」
上に乗っかっているレンシアの膝はがくがくと震えている。
自分だけ勝手に達してしまったと申し訳なく思い、2人の間にあった彼の中心を探り当てて触れるとびくりと彼の身体は震えた。
「…レンシアさん…」
抱き付かれたままで全然身動きが取れないので、どうにか首を動かして彼の耳元で呟く。
イオンは濡れている中心をそろそろと撫でながら、身体が密着しているので
彼の香りでいっぱいになっていて、頭がふわふわとし始めてしまう。
「すごく…いい匂い…」
バカになっている頭は思った事をそのまま垂れ流してしまっている。
彼の濡れている中心を掌で包んで動かしていくと、くちゅくちゅといやらしい音を立てている。
「ぁ…あ…、っ…待…」
「すき…レンシアさん……」
ずっとそうなのだが、なんだか余計に愛おしくて仕方なくなってしまって
イオンは全然離してくれないレンシアを好きにさせながらもその頭に口付けて呟いていた。
掌はどんどん濡れていって、動きを早めてあげると彼の腰は再び動いている。
「ッ…ぅ゙、ん…、っ…!」
「っ……痛…!?」
首の辺りにちくりとした痛みを感じて思わず声を上げてしまう。
何が起こったのかと目を開いていると、ようやくレンシアは顔を上げた。
紅潮した顔は涙と唾液で濡れていて、何故か少し怒っているように睨まれてしまった。
「だめって…い、いったのに…」
「す、すみません?」
よく分からなかったが怒られてしまい、イオンはとりあえず謝っておいた。
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