373 / 513
戦っていくためには。
きっと生きている限り戦わなければならなくて
何を選んでも、思い悩んで後悔する事も出てくるのかもしれない。
だけど自分に誇れる生き方をしたいのであれば、何を目的に戦うのかをいつでもはっきりしておけば
どうにもならない事が横行しているような世界に翻弄されて、押し流される事態を少しは避けられるのかも。
ただ、いつでも叶えたい事はシンプルだったように思う。
誰かと、笑って過ごしたい。
それが好きな人だったら、すごく、すごく上等だ。
誰かのためにとか、国のためにとか、世界のためにとか、大きな主語の大義はさぞかしそれっぽい響きをしているけれど
自分がちっぽけな存在だと思えば、そんなに大それた事は言えない。
いつでも生かされているだけの身では、精々この身体を大切に扱って、この身体が故意に誰かを傷付けないように見張って、そして精々、
不機嫌を撒き散らして大切な誰かや何かを悲しませないようにしている事しかできない。
感情は疎通して伝染する。
自分が悲しい顔をしていると、目の前の誰かも似たような気持ちになる。
それは時々、安心も出来るけどずっとそこにはいられない。
心に従う、とは恐れをなすくらい烏滸がましい事のように思うけど
結局、真に理解出来るのも、それを自由に操作出来るのも、己の心のみだけだから。
ともだちにシェアしよう!

